仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

「今後は相互運用性が必要」Wi-Fiのような存在が暗号市場成長の糸口に:CARDANO創設者


カルダノエイダコイン(Cardano/ADA)の開発を行っているIOHKの創設者Charles Hoskinson(チャールズ・ホスキンソン)氏は、仮想通貨業界の発展を促進させるためには既存の各種ブロックチェーンや伝統的な金融機関との間で価値や情報を移動できるようにするための「Bluetooth(ブルートゥース)」や「Wi-Fi(ワイファイ)」のような存在が必要だと語っています。

こちらから読む:ホスキンソン氏が開発に携わる「Cardano/ADA」関連ニュース

Wi-Fi・Bluetoothのような「特定の規格」が必要

Charles Hoskinson(チャールズ・ホスキンソン)氏は、海外のニュースメディア「Cheddar」とのインタビューの中で「仮想通貨業界にはWi-FiやBluetoothのような存在が必要である」と語りました。

ホスキンソン氏は、現在の仮想通貨業界には「相互運用性を向上させるための特定の規格」が必要であると述べており、そのような存在ができることによって、デジタル通貨と金融機関の間でコミュニケーションと情報をより簡単に取引できるようになると説明しています。

私たちは現在作成されている複数の標準が今後3〜5年の間で収束し、ビットコインからライトコイン、そしてイーサリアムやカルダノ、さらにはあなたが通常使用している銀行口座などの全ての異なるシステム間で情報と価値を動かすことができる状況を作り出す必要があると考えています。

このように語るホスキンソン氏は、情報と価値を移動できるようにするための「Wi-Fi」や「Bluetooth」のような存在を探しているものの、まだそのような存在は見つかっていないと語っています。

ブロックチェーン・仮想通貨の「業界標準」

ブロックチェーン・仮想通貨業界では、この数年間で「業界の標準」を定めるための団体が複数立ち上げられています。500以上のメンバーが参加しているイーサリアム(Ethereum/ETH)ブロックチェーンの標準設定団体「The Enterprise Ethereum Alliance(EEA)」は、2019年に「トークンタスクフォース」を立ち上げることを発表しました。これは異なるブロックチェーン間の相互運用性の問題に焦点を当てたグループであり、企業が発行するトークンや仮想通貨の信頼性を高めることを目指しています。

また、ゲーム業界では「複数の企業が開発するゲームで使用されている通貨を他のゲームでも使用できるようにする」といった、互換性のある環境を構築することを目的とした同盟である「Blockchain Game Alliance」なども設立されています。

ブロックチェーン技術が普及したことによって「分散型管理」という方法は少しずつ一般的なものになってきていますが、それらのブロックチェーンは孤立しているものも多いのが現状です。それらの要素をつなぐことができる規格が誕生すれば、ブロックチェーン業界全体の成長を促進することができると期待されます。

2019年3月29日|カルダノエイダコイン(ADA)の価格

カルダノエイダコイン(CARDANO/ADA)の価格は8円台に向けて順調に回復を続けており、2019年3月29日時点では「1ADA=7.56 円」で取引されています。また時価総額ランキングでも順位を上げ、「Coingecko.com」では現在8位に位置づけられています。

2019年2月27日〜2019年3月29日 ADAのチャート(引用:coingecko.com)


最速3ヵ月で技術を習得できる「ブロックチェーン大学校」はこちら