サッカー元日本代表の本田 圭佑(ほんだ けいすけ)氏は、東京都内で行われたイベント「Advertising week asia 2019」の中で新しく「ブロックチェーン・ファンド」を設立することなどを明かし、ブロックチェーン技術や仮想通貨についての自身の思いを語りました。ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などを支える「分散型」という思想に共感しているという同氏は「サッカークラブを分散型で運営する」といったことも構想していることを明かしています。
こちらから読む:本田圭佑氏が共感しているという「ブロックチェーン技術」とは
世界中の人々が「夢を追える世界」を目指して
サッカー元日本代表として世界中で知られている本田 圭佑(ほんだ けいすけ)氏は、東京都内で行われたイベント「Advertising week asia 2019」の中で、新しく「ブロックチェーン・ファンド」を設立することなどについて語りました。本田 圭佑氏は、サッカー選手として広く知られる一方で「経営者・実業家」としても側面も持っており、これまでにも仮想通貨取引所「BitPoint(ビットポイント)」のイメージキャラクターを務めるなど、仮想通貨業界に深く関わってきた経歴を持っています。
「Advertising week asia 2019」に登壇した同氏は、現在140人ほどのグループで「世界中の誰もが夢を追い続けられる世界を作ること」を目標とした活動を行なっていると語り、これまでにも子供達に夢を持ってもらうためにサッカースクールを立ち上げたり、社会のための有意義な活動を行うために「エンジェル投資」を始めたりしていたことを説明しました。
大企業ではなく「テクノロジー」や「志の高い起業家」の”将来的に国に影響を与えるような企業”に投資をして、間接的にでも国を変えていきたいと考えているという同氏は、個人的に50社ほどに投資を行なっている他、俳優のWill Smith(ウィル・スミス)氏とベンチャー・キャピタルを立ち上げ、すでに30社ほどに投資を行なっていることを明かしています。
ブロックチェーン・ファンド設立の理由とは?
ブロックチェーン・ファンドを立ち上げようと思った理由については、「ブロックチェーン=仮想通貨」という考え方が一般的であることから「投機的」な印象も強く、あまり良いイメージを持っていない人の方が多いものの、実際にはブロックチェーン技術の重要なポイントは「分散型である」という点であり「誰にも支配されていない」ということなのだと強調し、僕はそのような”ブロックチェーンの思想”に共感したのだと説明しました。
その一方で「実はブロックチェーンに関するノウハウを有していない」とも語った本田氏は、ブロックチェーン・ファンド設立の仲間として「クリプト・キャピタリスト」として知られる大日方 祐介(おびなた ゆうすけ)氏を壇上に迎え入れました。大日方氏は「クリプト・キャピタリスト」として知られる人物であり、国際ブロックチェーンカンファレンスである「Node Tokyo」を主催したことでも知られています。
「おそらく多くの人々がブロックチェーンや仮想通貨を誤解している」と語った本田圭佑氏は、誤解は多いものの、ベースとなっているビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)の思想や技術はまだまだ未熟ではあるものの『本当に未来なんです』と自らの思いを語っています。
サッカークラブを「分散型」で経営したい
イベントの終了間際に仮想通貨・ブロックチェーンメディアである「あたらしい経済」から『サッカー×ブロックチェーンのプロジェクトをやるとしたら?』という質問を受けた本田圭佑氏は、”やるかどうかはわからない”とは語りつつも『例えばサッカークラブを”分散型”で経営したい』と回答しました。
「ファンの人々がクラブのオーナーになれないのがすごくおかしいことだと思っている」という本田圭佑氏は、サッカークラブのファンの人々がクラブチームの”トークン”を保有することによってチームの意思決定に投票できる仕組みが今後のスポーツ業界で広がっていくのではないか?との考えを語りました。
「トークン保有型のクラブチーム運営」というスタイルはすでに世界各地で広まりつつあり、最近では、
・Paris Saint-Germain FC(パリ・サンジェルマン FC)
・Juventus FC(ユヴェントスFC)
・West Ham United FC(ウェストハム・ユナイテッドFC)
などの有名サッカークラブが参加している投票プラットフォーム「Socios.com(ソシオスドットコム)」を支えている仮想通貨チリーズ(ChiliZ/CHZ)が大手仮想通貨取引所BINANCE(バイナンス)と提携を結んだことも話題となっています。
「ChiliZ」や「Socios.com」のプロジェクトは日本のユーザーからも強く支持されているため、本田圭佑氏が実際に「トークン保有型のクラブチーム」を立ち上げた場合には、大きな支持が得られると予想されます。現時点では、実際にそのようなプロジェクトを立ち上げるかどうかはわからないとされているため、強く期待することはできないものの、今後本田圭佑氏が「ブロックチェーン・ファンド」などを通じてどのような取り組みを行っていくのか?には注目が集まります。
(参照元:あたらしい経済)
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