ブロックチェーン技術を活用することによって、牛乳・乳製品・肉類・果物といった様々な食品の生産工程を確認できるサービスを提供しているフランスの大手小売業者「Carrefour(カルフール)」は、それらの対象商品の売り上げを順調に伸ばしていると報告されています。
こちらから読む:カルフールの売り上げUPに貢献している「ブロックチェーン技術」とは
フランスの大手小売業者である「Carrefour(カルフール)」は以前から積極的にブロックチェーン技術を取り入れており、同社が取り扱っている食品はスマートフォンだけで簡単に商品の生産過程を確認できるようになっています。
これまでに報告されている食べ物の中には、
・鶏肉
・豚肉
・牛乳・乳製品
・じゃがいも
・卵
・オレンジ
・果物
などが含まれており、商品の追跡にはIBMのブロックチェーン技術が使用されています。
これらの商品は、農場や養殖場から店舗に並ぶまでの様々な情報がブロックチェーン上に記録される仕組みの上で生産されているため、カルフールで商品を購入する人々は購入前にパッケージにプリントされている「QRコード」をスキャンすることによって、食品の安全性や信頼性を確認することができるようになっています。
ロイターの報告によると、カルフールは今年これらの対象商品を100以上に拡大する予定だと伝えられており、今後は赤ちゃん用品やオーガニック製品などといった消費者が「もっと知りたい」と思っている分野に焦点を合わせていくと説明されています。
ブロックチェーン技術で食品の起源を追跡できるようにするための取り組みは世界各地で進められており、最近ではStarbucks(スターバックス)のような大手企業もこれらの技術を活用し始めていることが報告されています。
「食品をブロックチェーンで追跡する」というアイデアは既存の多くの問題を解決できると期待されていましたが、これによって実際に売り上げも向上しているという結果が報告され始めたことによって、ブロックチェーン導入の動きはさらに加速していくことになると予想されます。
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