ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格は先日10日に大きく上昇し、一時的に90万円近くまで回復しました。しかしその後は85万円前後での推移を続けており、専門家の間では「再びさらに下落する可能性がある」との意見も見られています。
こちらから読む:米中貿易戦争が価格にも影響?「ビットコイン」関連ニュース
BTC価格「88万円」まで急騰するも、その後は停滞
ビットコイン(BTC)の価格は、先日10日の午後8時頃に急騰し一時的に83万円から88万円まで上昇しました。しかしその後は85万円〜87万円付近で停滞を続けており、記事執筆時点では「1BTC=865,000円」前後で取引されています。
1時間足のチャートで見ると、現在の価格は仮想通貨業界で重要視されている「200日移動平均線」をやや上回る金額となっていますが、2度目のチャレンジに失敗して以降は下落傾向が強まっているため、さらなる価格上昇を期待する意見はあまり見られていません。
今回の価格上昇は注目を集めたものの、今のところは「今後もさらに下落する可能性が高い」との見方が多く、主流の仮想通貨メディアやアナリストたちは「ビットコインが本格的に回復し始めたと判断するためには、88万円を超える必要がある」として、ビットコインが「200日移動平均線を再び下回ることになるか?」や「下回った場合は80万円付近のサポートラインを維持することができるか?」などに注目が集まっています。
価格下落時に予想されるシナリオ
ビットコイン価格が今後もさらに大きく下落するという予想は多く、このまま200日移動平均線を再び下回って「80万円」付近のサポートラインを抜けることになれば、ビットコインは「58万円」付近まで下落する可能性があるとの見方も出ています。
しかし現時点では「200日移動平均線」を上回っているため、今後は、
・200日移動平均線付近のサポートを維持できるか?
・できなかった場合は「80万円〜83万円」のサポートを維持できるか?
が重要になると考えられます。
80万円台を下回った場合の予想としては「65万円〜58万円」万円近くまで下落する可能性があるとも言われているため、注意が必要です。
ライトコイン(LTC)が価格上昇を主導か?
今回の価格上昇で特に大きく上昇しているのはライトコイン(Litecoin/LTC)であることもあり、一部では今回の上昇を主導しているのはライトコインだという意見も出ています。
仮想通貨情報サイト「CoinMaketCap」のデータによると、ライトコインの価格は「過去24時間で9.68%」「過去7日間で22.98%」の上昇を記録しており、記事執筆時点の価格は「1LTC=13,948円」となっています。
ライトコインは今年の8月に半減期を迎えるため、”価格上昇の可能性が特に高い通貨”として以前から複数の専門家によって取り上げられており、実際に現在もそれほど大きな下落は見られておらず、記事執筆時点でも上昇を続けています。
「1BTC=100万円」到達後は急上昇の可能性も
もし実際にライトコインが現在の価格上昇を主導しているのであれば、半減期が訪れる8月頃まではライトコインに注目が集まり、ビットコイン価格は100万円以下のラインに留まる可能性もあると考えられますが、ビットコイン価格が100万円を突破した場合には、急速な価格上昇が起きる可能性があるとの意見も出ています。
「ビットコイン強気派」として広く知られるThomas Lee(トーマス・リー)氏は先日行われたインタビューの中で、ビットコイン価格が1万ドル(約108万円)にまで到達すれば投資の流れに取り残されることを恐れた投資家たちが一気に市場に押し寄せることになるため、BTC価格は一気に2万ドル(約217万円)にまで達し、さらには4万ドル(約434万円)にまで上昇する可能性があるとの予想を語っています。
またTwitterで人気のアナリストである「Panama Crypto(@Panama_TJ)」氏も、2017年の価格上昇時にBTC価格が8,800ドル(約96万円)から20,000ドル(約220万円)まで急騰したことから、今回の価格上昇で同じことが起きる可能性があることを語っています。
ビットコインの採用自体は世界中で順調に進んでおり、1年前に比べても明らかに多くの大手企業がこれらの仮想通貨を取り入れる動きを示しているため、総合的に考えるとビットコイン市場は今後もさらに成長していくと予想されます。昨年から続いていた弱気相場によってBTCは30万円台まで下落しましたが、今後もさらに価格が上昇するのであれば、100万円以下でビットコインを購入できるのは今回が最後になる可能性があります。
ビットコインに関するその他の記事はこちら
bitbankの登録方法はこちらで詳しく解説しています