「Sコインプラットフォーム」は今後様々な通貨の基盤となる重要なものです。SBIの目指す将来のビジョンや「Sコイン」の土台となっているプロジェクトを詳しく解説します。
SBIの決済用プラットフォーム
Sコインプラットフォームとは、SBIホールディングスが開発を進めている「決済用プラットフォーム」です。
今後提供されることになる「Sコイン」や「SBIバーチャルカレンシーズ」などにも大きく関係するこのソフトウェアは、
社会全体での「キャッシュレス化」や「決済コストの大幅低減」を実現するために開発されており、以下の3つの価値の提供を目指していると発表されています。
<Sコインプラットフォームで提供を目指す3つの価値>
- いつでも・どこでも安心して利用できる日常通貨
- 決済コストの大幅な低減
- 決済していることを意識させないフリクションレスペイメント
「Sコイン」の目指す価値として挙げられているこの3項目は、
正式には“Sコインプラットフォームで提供を目指す3つの価値”として発表されています。このプラットフォームの上に成り立っているので間違いではないのですが、その2つの違いは大きいです。
一般公開を予定したプラットフォーム
「Sコインプラットフォーム」は、オープンプラットフォームとしての公開を予定しています。つまり今後は他の多くの企業や団体が、SBIという大手企業のバックアップの元で独自の通貨を作ることも可能になるということです。公式サイトには以下のように書かれています。
当初は、本年度中にSBIグループ内での「Sコイン」の利用を開始するとともに、「Sコイン」を利用できる店舗の開拓および本プラットフォームを導入する地方公共団体や事業会社、地域金融機関のネットワーク拡大を図ってまいります。
また、本プラットフォームは商用利用の目途がつき次第、オープンプラットフォームとして公開を予定しています。本プラットフォームを利用することで地方自治体や事業会社、地域金融機関は独自の地域通貨等を安価かつ簡単に発行することが可能となります。
詳しく解説すると、
公開されたプラットフォームを利用する事で「地方自治体」「事業会社」「地域金融機関」などは、今までは必要であった『大きな初期投資』を必要とせず、それぞれの地域のニーズに合った「独自のコイン(トークン・地域通貨)」を安く簡単に発行することが出来るようになると説明されており、その後はコイン同士の交換も可能になると書かれています。
仮想通貨取引所「SBIバーチャルカレンシーズ」が注目される理由にはこの事も大きく関係しており、もしも「独自に発行されたコイン」の交換場所としても利用できるのであれば、取引所としての価値は非常に高くなります。また国内でも多くの団体が市場に参加できるようにもなるため、今後の発表には注目が集まっています。
幅広い分野で誰でも簡単に利用できる決済手段
また「Sコインプラットフォーム」は、仮想通貨や前払式電子マネー等の様々なデジタル通貨に対応して活用できるよう進められているため、スマートフォンでの生態認証の機能等を導入する事によって、幅広い分野で、誰でも簡単に利用できる決済手段となることが予定されています。
つまり、独自の通貨を発行するサポートをしつつ、それらの通貨の決済手段までを提供する非常に重要な基盤となることを予定しているとみられます。実現した場合は国内の仮想通貨を含めた多くの金融システムが大きく変わるきっかけになります。
今後予想されるメリット
独自の通貨を導入した団体のメリット
- 独自コインを安値で簡単に発行できる
- 消費者個人の特定が簡易化できる
- 資産管理などの様々なコスト削減
一般の利用者のメリット
- 財布、小銭、カードが不要
- 様々な通貨の一括管理
- スマートフォンだけで土日でも即時入金が可能
- 生体認証でのセキュリティ強化
- 各種手数料が安くなる
- 資産管理の効率化
SBIバーチャルカレンシーズに注目
このような事も踏まえて考えると、SBIバーチャルカレンシーズの今後の発表には非常に期待が高まります。現在取り扱いを予定されている通貨は、ビットコイン、ビットコインキャッシュ、リップルの3つが発表されていますが、今後より多くの通貨を取り扱うだろうとの予想も多いです。取引所を利用される予定の方は今のうちにたくさん調べておくといいでしょう。
公式の発表はこちらからどうぞ
>>SBIグループ公式HP
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