ネム(NEM/XEM)の次世代ブロックチェーン「Catapult(カタパルト)」における第5のマイルストーンとなる「Elephant(エレファント)」へのアップデートが実施されました。今回のアップデートでは、XEM保有者にとっても注目すべきポイントであるカタパルトのコンセンサスアルゴリズム「プルーフ・オブ・ステーク・プラス(Proof of Stake+/PoS+)」が実装されています。
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PoIから「PoS+」へと移行
NEMブロックチェーンではこれまで、NEMネットワークへの”貢献度”を重要視して報酬を配分する「プルーフ・オブ・インポータンス(Proof of Importance/PoI)」と呼ばれるコンセンサスアルゴリズムが採用されていました。これは、XEMの保有量だけでなく、取引額や取引相手などを考慮した上で報酬を与えるアルゴリズムとなっており、NEMのネットワークにより貢献したユーザーに対して報酬が支払われるものとなっています。
PoIは、ビットコイン(BTC)などで採用されている「プルーフ・オブ・ワーク(Proof of Work/PoW)」で問題となっていた「大量のエネルギー消費」や「一部のマイナーのみに富が集中する」といった問題を解決できるものであったものの、「スケールアップが上手くいかないこと」や「ノードへの負荷が大きいこと」などといった複数の問題も抱えていました。
また現状のPoIでは、報酬を得るためにはより多くのXEMを保有する必要があったため、XEM保有量が「10,000XEM〜100,000XEM」のユーザーは報酬を得られる可能性が低いという問題がありましたが「プルーフ・オブ・ステーク・プラス(Proof of Stake+/PoS+)」が実装されることによって、このような問題を解決できると期待されています。
より平等でバランスのとれた報酬システムを
新しく実装された「プルーフ・オブ・ステークス・プラス(Proof of Stake+/PoS+)」は、よりバランスよく平等にインセンティブ(報酬)が行き渡るようなアルゴリズムとなっていると伝えられています。
具体的には、XEM保有量の少ないユーザーには報酬に関係する”貢献度スコア”の影響力が大きくなるように設定し、XEM保有量の多いユーザーには貢献度スコアの影響力が少なくなるように設定することによって、保有量や貢献度によって得られる報酬が調整されているようです。
また、この他にもノードを立ててインセンティブを得ているユーザーには、その下につくこととなる「委任ハーベスト」を受け入れることによって、貢献度スコアを高めることができるような仕組みを採用されているため、全体的な報酬の配分システムでバランスが取れるような対策が取られているようです。
このような仕組みを採用することによって、インセンティブをより公平に分配することが可能になるだけでなく、スコアを高めるための行動を促進させることができるため、NEMネットワーク全体がさらに活発になると期待されます。
「ネットワークへの貢献度に応じてスコアが変わる」という仕組みはコミュニティからも高い評価を受けていたため、さらなる改良が加えられていくことによって、NEMのネットワークはより魅力的なものとして多くの人々に支持されていくことになると期待されます。
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2019年7月1日|ネム(NEM/XEM)の価格
ネム(NEM/XEM)の価格は先月27日に12円近くまで上昇しましたが、その後は元の価格まで下落しており、2019年7月1日時点では「1NEM=10.02円」で取引されています。
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