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Tron CEOに対する「不信感」高まる|パーティ参加報道に続き「買収費用未払い」疑惑も


トロン(Tron/TRX)とビットトレント(BitTorrent/BTT)のCEO、Justin Sun(ジャスティン・サン)氏に対する批判的な意見が増えてきています。先日26日には、話題となっていた「バフェットランチ」をキャンセルして別のパーティに参加していたことを非難する意見が見られていましたが、その後は「BitTorrent」の買収金額の一部を同氏が支払っていないということでも批判を浴びています。

こちらから読む:TRXに関するフェイクニュースも問題に「Tron/TRX」関連ニュース

バフェットランチ延期直後のパーティ参加

Justin Sun(ジャスティン・サン)氏は、自身が”腎臓結石”を患ったことを理由に今月25日に予定されていた世界最大の投資持株会社「バークシャー・ハサウェイ」の会長兼CEOであるWarren Buffett(ウォーレン・バフェット)氏との食事会をキャンセルしました。

同氏は一部で指摘されていた「”腎臓結石”というのは中国から出国できないことを隠すための嘘だ」という批判に対して、ライブ配信を行うことによって”自分自身が実際にサンフランシスコにいる”ということを証明していましたが、その後は「バフェット氏とのランチをキャンセルして、トロン主催のパーティーには参加している」との指摘を受けています。

問題となったパーティーは、トロンが「BitTorrent」を買収して1年が経過したことを祝う「Tron Influencer Day(トロン・インフルエンサー・デイ)」と呼ばれるイベントであり、有名なYouTuber10名の参加者と共にサンフランシスコで開催されています。


「Justin Sun」や「CryptoWendyO」とTronパーティー
楽しい旅でした。近日中にチャンネルでたくさんの素晴らしい発表を行います。

ランチをキャンセルした後にパーティに参加したことについては、批判的な意見が多く寄せられていますが、実際に参加した時間は短時間だったことが報告されており、このツイートを投稿した₿it₿oy氏も『彼は疲れているようだった』と語っています。

BitTorrentの買収費用、一部支払いが遅延

パーティに参加したことが明らかになり再び批判的な意見が出ている中で、先日は「BitTorrent」の創業者でありながら、仮想通貨スタートアップ「Chia(チア)」のCEOでもあるBram Cohen(ブラム・コーエン)氏が、「ジャスティン・サン氏はビットトレントの買収費用を全額支払い終えていない」と明らかにしたことことによって、再び疑惑の目がサン氏に向けられています。


誰かジャスティン・サン氏が経済的に困っていないか知りませんか?彼は、ビットトレントへの最後の支払いをエスクロー口座から解放してくれていません。

コーエン氏によると、「BitTorrent」の買収費用の最後の支払いは2ヶ月間未払いの状態となっており、取引の仲介役である第三者預託の地点で中断されていると説明されています。

これに対してTron財団の事業開発責任者であるRoy Liu(ロイ・リュー)氏は、『参考までに、エスクローの預託金はジャスティンの現金としてはみなされません。ジャスティンはリリース契約を結びました。買い手と売り手の弁護士が調査して解決します。』と返答しています。

またジャスティン・サン氏は、この件に関する海外の仮想通貨・ブロックチェーンメディア「Decrypt」からの取材に対して『私はその件に関して無関係です』と回答し、批判的な意見を全面的に否定しています。

2019年7月28日|トロン(TRON/TRX)の価格

トロン(TRON/TRX)の価格は今月17日に2台まで下落したものの、今のところは一連の報道によるさらなる下落は見られておらず、2019年7月28日時点では「1TRX=2.40円」で取引されています。

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2019年6月28日〜2019年7月28日 TRXのチャート(引用:coingecko.com)