仮想通貨の「時価総額ランキング」や「リアルタイム価格」などの様々な情報を提供しているWebサイト「CoinMarketCap(コインマーケットキャップ)」は、ランキングを合理化してすべての暗号資産が公平に表示されるようにするために、2019年11月12日から新しい測定基準を導入することを発表しました。
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CoinMarketCap(コインマーケットキャップ)は、以前から仮想通貨のランキングを公平するための取り組みを行なっており、以前には「仮想通貨が特定の基準を満たしていなかった場合には、TOP200には表示しないようにする機能」なども導入されています。
しかしこの機能が導入されたことによって、基準を満たしていない一部の仮想通貨は大幅にランクが低下しており、極端な例では”一気に1,000ランク下がった仮想通貨”もあったと報告されています。
このようなことを受けた同社は「仮想通貨のランキングを合理化し、全ての仮想通貨が公平に表示されるようにするためのアップデート」を2019年9月2日に実施すると説明しています。
仮想通貨業界では「出来高の水増し」などの問題が以前から指摘されており、米国の仮想通貨投資ファンドである「Bitwise」は、以前公開した調査報告書の中で『95%の出来高が偽物である』と明かしています。
CoinMarketCapは、このような問題に対処するために“仮想通貨の流動性”を踏まえた新しい指標を導入するとしています。この「流動性ベースの指標」は2019年11月12日に導入される予定であるとのことです。
コインマーケットキャップのデータは、非常に多くの仮想通貨関連サイトで活用されているため、投資家の人々によっても非常に重要なものとなります。実際に同社の新しい指標が導入されることによって、投資家の人々がより信頼できるデータに基づいて市場を判断することができるようになると期待されます。
しかしながら、今回も一部仮想通貨のランキングに大幅な変化が見られる可能性もあるため、このような変更が行われることは覚えておくようにしましょう。
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