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イーサリアムのハードフォーク「Istanbul」テストネット立ち上げは延期に


イーサリアム(Ethereum/ETH)の大型アップグレードとなる「Istanbul(イスタンブール)」がテストネットで実行される日が、当初予定されていた2019年9月4日から2019年10月2日まで延期されることが明らかになりました。

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イーサリアム改善案(EIPs)の精査などで遅延

イーサリアム財団(Ethereum Foundation)のコミュニティ・マネージャーであるHudson Jameson(ハドソン・ジェームソン)氏は、コア開発者のミーティングでイーサリアムの大型アップグレード「Istanbul(イスタンブール)」のテストネット立ち上げ時期について次のように語っています。

私たちは、テストネット立ち上げのタイミングとして、10月2日頃に生成されると予想されるブロック番号を選びました。どれくらいの速さでブロックが生成されていくかによるため、実際にはその日付から1〜2日ほど前後する可能性があります。

具体的にどのブロック番号でテストネットが立ち上げられるかは明らかにされていませんが、立ち上げ時期が延期された理由としては「イーサリアム改善案(EIPs)が大量に提出され、それらの精査に時間がかかったこと」が挙げられています。

イーサリアム改善案(EIPs)はおよそ30項目ほど提出されたものの、開発者の間で審議した結果「イスタンブール」で使用されることになった提案は、
・EIP-152:Blake2 コンプレッションの追加とFプリコンパイルの起動
・EIP-1108:alt_bn128 プリコンパイルのガス代を削減
・EIP-1344:ChainID オペコードの追加
・EIP-1884:トライ構造のサイズに基づいた命令コードの価格調整
・EIP-2028:Calldata のガス代を削減
・EIP-2200:SLOADのガス代変更に伴うSSTOREのガス代再調整
という6つの提案のみだと伝えられています。

また、他の8つの提案は「Berlin(ベルリン)」と呼ばれるシステム全体のアップグレードまたはハードフォークを暫定的に計画していると報告されています。

今回の遅延により「Istanbul」のメインネット立ち上げも11月頃にまでずれ込むことになると見られています。

2019年9月7日|イーサリアム(Ethereum/ETH)の価格

イーサリアム(Ethereum/ETH)の価格は今年6月末に38,000円付近まで上昇して以降は下落が続いており、2019年9月7日時点では「1ETH=18,294円」で取引されています。

2018年6月9日〜2019年9月7日 ETHのチャート(引用:coingecko.com)

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