イーサリアム(ETH)がもはや「アルトコインではない」7つの理由

by BITTIMES

機関投資家向けの仮想通貨取引所である「サンフランシスコ・オープン・エクスチェンジ(San Francisco Open Exchange/SFOX)」は、2019年7月25日に公開したレポートの中で『イーサリアム(Ethereum/ETH)はもはや"アルトコイン"とは呼べない資産になっている可能性がある』と報告しています。

こちらから読む:MetaMaskモバイル"ベータ版"リリース「イーサリアム」関連ニュース

「イーサリアムはアルトコインではない」SFOX

SFOX-logo

仮想通貨業界では、ビットコイン(BTC)が"仮想通貨の王者"であり、それ以外の仮想通貨は全て"アルトコイン"と呼ばれています。アルトコインとは「Alternative Coin(代替のコイン)」の略であり、2019年時点では世界に2,000種類以上のアルトコインが存在するといわれています。

多くのアルトコインは、ビットコインやイーサリアムを基にして作成されていますが、これまではその基になっている"イーサリアム"もアルトコインの1つとして数えられていました。

しかし、機関投資家向けの仮想通貨取引所を運営し、質の高い仮想通貨市場の分析レポートなども公開している「サンフランシスコ・オープン・エクスチェンジ(San Francisco Open Exchange/SFOX)」は、2019年7月25日に公開したレポートの中で以下のような理由に基づいて『イーサリアムはもはや"アルトコイン"とは呼べない資産になっている可能性がある』と報告しています。

ビットコインとの相関性が非常に高い

SFOXは「イーサリアムはその他の仮想通貨と比べて"ビットコインとの相関係数が非常に高い"」と報告しています。

同社の調査結果によると、主流の仮想通貨のビットコインとの相関係数は次のような数値となっており、イーサリアムはいずれビットコインのように「それ自体で資産として公に認識されるブロックチェーン」になりつつあると結論づけられています。

通貨名相関性
イーサリアム0.788
ビットコインキャッシュ0.638
ビットコインSV0.619
イーサリアムクラシック0.602
ライトコイン0.577

ブロックチェーンプラットフォームとして世界最大

ビットコインは最初に作成された「オリジナルの仮想通貨」ですが、イーサリアムは「世界最大のブロックチェーンプラットフォーム」である可能性があります。

様々なブロックチェーン上に構築された分散型アプリケーション(DApps)に関する情報を公開している「dapp.com」のデータによると、イーサリアムのプラットフォーム上には「約1,600種類」ものDAppsが存在しているとされています。

同社のデータでは、2019年7月29日時点で「合計2,804種類」のDAppsが存在しているとされているため、現存するDAppsの半数以上はイーサリアムをベースとして作成されているということがわかります。

"アクティブユーザー数"に関してはトロン(Tron/TRX)が最大となっていますが、"アクティブDApps数"に関してはイーサリアムが2倍近く多いことが報告されています。

時価総額はビットコインに次ぐ第2位

イーサリアムは時価総額ランキングでも上位をキープしており、仮想通貨データサイト「CoinMarketCap」のデータによると、記事執筆時点のETH時価総額は「約2兆4,280億円」でランキング2位に位置付けられています。

3位であるエックスアールピー(XRP)の時価総額は「約1兆4,500億円」となっており、4位のライトコイン(LTC)は「約6,120億円」となっているため、時価総額で見ても特に規模の大きい仮想通貨であることがわかります。

開発者コミュニティも世界最大

仮想通貨管理会社「Electric Capital」の報告によると、イーサリアムの開発に取り組んでいる開発者の数はビットコインの2倍だとされています。

同社の調査結果では、平均して少なくとも毎月約216人がイーサリアムのデータベースにコードを寄稿しているとされていますが、ビットコインのデータベースにコードを寄稿している人の数は毎月の平均で約50人ほどだとされています。

なお、この人数にはウォレットやDAppsなどの開発者数は含まれていないとされているため、実施にはこの人数よりもはるかに人数が多い可能性があります。仮想通貨メディアである「The Block」は、2019年1月時点で25万〜35万人の開発者がイーサリアムのプラットフォーム上で開発を行っていると報告しています。

ビットコインの次に話題の仮想通貨

開発者の数とコミュニティが大きいこともあり、イーサリアムは世界で2番目に話題として取り上げられる仮想通貨だと報告されています。

米国エネルギー省の国立科学研究所の1つである「パシフィック・ノースウェスト国立研究所」は、海外で人気のWebサイト「Reddit(レディット)」で最も議論が行われている仮想通貨TOP3は、
1位:ビットコイン(BTC)
2位:イーサリアム(ETH)
3位:モネロ(XMR)
だとされています。

ディスカッションが多く行われているということは、その仮想通貨がそれだけ多くの可能性を持っており、成長する可能性を秘めていると言えるでしょう。

最も分散化されたブロックチェーンプラットフォーム

イーサリアムのノード情報を公開している「Ethernodes」のデータによると、記事執筆時点のイーサリアムノード数は「7,938」とされており、仮想通貨情報サイトである「Coin.dance」のデータでは、記事執筆時点のビットコインノード数は「9,258」とされています。

ビットコインのノードの多くが大規模な一部のマイニングファームに集中していることを考えると、イーサリアムは最も分散化されたブロックチェーンプラットフォームである可能性があります。

最もアクティブなスマートコントラクトプラットフォーム

ブロックチェーン企業であるConsenSys(コンセンシス)は、昨年6月に公開したレポートの中で『Ethereumブロックチェーンは間違いなく現存する最もアクティブなスマートコントラクトプラットフォーム』だと報告しています。

同社の報告によると、時価総額TOP100のトークンのうち「94%」はイーサリアム上に建てられており、上位800のトークンのうい「87%」はイーサリアムで構築されています。

これらの大部分は「ERC-20トークン」であり、2017年のトークン売上で55億ドル(約6,000億円)、今年の第1四半期だけで65億ドル(約7,050億円)を獲得しているとされています。

2019年7月29日|イーサリアム(ETH)の価格

イーサリアム(Ethereum/ETH)の価格は2018年12月に9,000円台にまで下落しましたが、その後は徐々に回復してきており、2019年7月29日時点では「1ETH=23,033.82円」で取引されています。

価格面に関してはそれほど大きな上昇は見られていないものの、イーサリアムのネットワークは今やビットコインに継ぐもう一つの大規模な生態系を生み出していると言えるでしょう。

2015年8月7日〜2019年7月29日 ETHのチャート(引用:coingecko.com)2015年8月7日〜2019年7月29日 ETHのチャート(引用:coingecko.com)

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