中国国営のエネルギー・化学工業企業「中国中化集団(Sinochem)」の子会社が、石油大手として知られる「Royal Dutch Shell(ロイヤル・ダッチ・シェル)」や、オーストラリアの大手金融サービス企業「Macquarie Group(マッコーリーグループ)」と協力して、原油関連のブロックチェーンプラットフォーム構築に向けた協議を行なっていることがロイターの報道で明らかになりました。
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中国中化集団(Sinochem)の子会社である「Sinochem Energy Technology(シノケム・エナジー・テクノロジー)」は、Royal Dutch Shell(ロイヤル・ダッチ・シェル)やMacquarie Group(マッコーリーグループ)と協力して「エネルギー・ブロックチェーン・プラットフォーム」の構築に向けて協議を行なっていると伝えられています。
シェルとマッコーリーは7月に覚書(MoU)を提携しており、石油取引や決済を効率化し、透明性を向上させることを目的とした「Gateway(ゲートウェイ)」と呼ばれるブロックチェーンプラットフォームの構築を計画していると伝えられています。
この計画が実現することによって、2年前の立ち上げ以来収益がほとんどなかった「Sinochem子会社」の展望が明るくなると期待されています。このことをロイターに語った匿名の関係者は、3社の協業について次のように述べています。
Sinochemグループは、子会社のテクノロジー企業が深刻な損失を被っているため、9月末もしくは10月の終わりまでに戦略的投資を行う最終期限として設定しました。
石油・ガス業界でもブロックチェーン技術に対する期待は高まっており、シェルは今年3月時点から公式サイトでブロックチェーン技術を扱うことができる大学卒業生の求人募集を行なっていました。
また今年2月には、ExxonMobil(エクソンモービル)やChevron(シェブロン)などの代表的な石油・ガス会社7社が提携して「OOC石油ガスブロックチェーンコンソーシアム」を結成しています。