仮想通貨イーサリアム(Ethereum/ETH)を用いたDAppsゲーム「CryptoKitties(クリプトキティーズ)」を提供していることで知られる「Dapper Labs」が、Flow(フロー)と呼ばれるブロックチェーンの開発資金として音楽業界を代表する大手企業「Warner Music(ワーナー・ミュージック)」などを含めた複数の大手企業から1,120万ドル(約12億円)を調達をしたことが明らかになりました。
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Flowブロックチェーンの開発資金「約12億円」を調達
Dapper Labsが行なった資金調達の出資者には、
・Warner Music(ワーナー・ミュージック)
・Animoca Brands(アニモカ・ブランド)
・Andreessen Horowitz(アンドリーセン・ ホロウィッツ)
・Degital Currency Group(デジタル・カレンシー・グループ)
・Union Square Ventures(ユニオン・スクエア・ベンチャーズ)
などの大手企業が参加しており、合計1,120万ドル(約12億円)の資金が調達されたと伝えられています。
調達された資金は「Dapper Labs」が現在開発しているイーサリアム(ETH)に似たパブリックブロックチェーン「Flow(フロー)」の開発・展開に使用されます。このブロックチェーンはスケーラビリティ(拡張性)の問題を解決することを目的として開発が進められており「ビットコインやイーサリアムよりもスピードが早く、開発者にも優しい、様々なことに活用できるブロックチェーン」になるとされています。
Dapper Labsが開発した人気のDAppsゲーム「CryptoKitties(クリプトキティーズ)」は世界中で大きな話題となり非常に多くのユーザーを抱えていましたが、その一方では取引処理能力の問題を抱えていました。「Flow」はこの問題を解決すべく、1秒あたり約1,000件のトランザクションを処理することができるように設計されており、2020年には1秒あたり10,000件のトランザクションを処理できるようになると伝えられています。
Warner Musicなども「Flow」を活用
Warner Music(ワーナー・ミュージック)は、この「Flow」を用いた”新しいデジタル資産”を開発することを予定しており、アーティストとファンの人々が新しい方法で交流できる仕組みを構築することを目指しているとされています。
Flowブロックチェーンは、以前に発表された「National Basketball Association(NBA)」と「Dapper Labs」が共同で開発しているブロックチェーンゲーム「NBA Top Shot」でも使用されるとのことです。
また「Dapper Labs」は、アサシンクリードやウォッチドッグスなどといった有名なゲームを開発している「Ubisoft(ユービーアイソフト)」ともパートナーシップを結んでいると伝えられているため、今後「Flow」のブロックチェーン技術を用いて開発されていくゲームやアプリケーションには期待が高まります。
「Flow」は、音楽・スポーツ・ゲームなどの分散アプリケーションプラットフォームとして2020年にリリースされる予定となっています。
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