仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

Libra:法定通貨のステーブルコイン「複数発行」の可能性も


Facebook(フェイスブック)が仮想通貨「Libra(リブラ)」のプロジェクトで当初予定されていた「通貨バスケットに連動したステーブルコイン」だけでなく、「法定通貨の価格と連動した一般的なステーブルコイン」を採用することにもオープンな姿勢をとっていることがロイターの報道で明らかになりました。

こちらから読む:合計21社が正式加盟「Libra」関連ニュース

ミッション達成に向け「通貨バスケット以外」も視野に

仮想通貨「Libra」は複数の法定通貨などによって構成された「通貨バスケット」に価値が連動するステーブルコインとして開発が進められていますが、ロイターの報道によると、Libraの専用ウォレット「Calibra(カリブラ)」のCEOであるDavid Marcus(デービッド・マーカス)氏は、2019年10月20日に開催された「バンキングセミナー」の中で法定通貨に連動した”複数のステーブルコイン”を発行することも可能だと語ったと報じられています。

私たちは別の方法を採用することもできます。合成ユニットを採用する代わりに、ドル・ユーロ・スターリングポンドなどに基づいた一連のステーブルコインを発行することも可能です。

トークン化されたデジタル形式で国の通貨に基づいたステーブルコインを発行することによって、確実にアプローチすることができます。これは考慮すべきオプションの一つです。

マーカス氏はロイターの取材に対して「同社が大切にしているのは目標であり、目標達成の方法としてはいくつかの手段がある」と考えていることを語っています。Libraの公式サイトには『Libraのミッションは数十億人のエンパワーメントにつながる、シンプルでグローバルな通貨と金融インフラを提供することです』と書かれています。

マーカス氏は、基本的には元々予定されていた「通貨バスケットに基づいたステーブルコイン」を発行する案の方が好ましいと考えているものの、現実的に様々な懸念の声や規制の問題が生じているため、状況に応じて臨機応変に対応していく必要があることを語っています。

同氏はこのほかにも「Facebookは2020年6月にLibraを公開することを目指して取り組みを進めているものの、規制上のハードルの問題によって、この時期が延期される可能性があることを認めている」と語っています。FacebookやLibra関係者は、これまでにも『すべての正当な懸念に対処し、規制当局の適切な承認を得ない限り、Libraは発行しない』と言い続けています。

>>「ロイター」の報道はこちら