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イーサリアムの大型アップデート「イスタンブール」実装予定日が決定


イーサリアム(Ethereum/ETH)のコアデベロッパー会議で、次の大型アップデート「Istanbul(イスタンブール)」を実装するタイミングが9056000ブロックになることが決定しました。現在のブロック生成時間からみてイスタンブールの実装日は2019年12月4日頃になると予想されています。

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イスタンブール実装日は「9056000ブロック」到達時に

イーサリアム(ETH)の次の大型アップデートである「Istanbul(イスタンブール)」は、元々2019年10月16日の実装を目指して開発が進められていましたが、イーサリアムのクライアントの1つである「Parity(パリティ)」の実装の遅れによって延期となっていました。

しかし、先日開かれたEthereumのコア開発者による会議の中で「Istanbul」の実装が”9056000ブロック”で行われることが決定しました。現在イーサリアムのブロックは881万ブロックほどとなっているため、ブロックタイムは1ブロック約14秒ほどとなっているため、このままの速度でブロックが生成されていけば、”9056000ブロック”に到達するのは2019年12月4日頃になるとみられています。

正確な実装日は前後する可能性があるため、詳しい日時を知りたい場合は「Etherscan」などのサイトで現在のブロック数を確認すると良いでしょう。なお、イスタンブールの実装において重要なバグなどが見つかった場合には、予定日を1ヶ月ほど延期した2020年1月8日を目標にすると報告されています。

「Istanbul(イスタンブール)」について

イスタンブールは2段階で実行されることになっており、「Istanbul part 1」の段階ではEthereumのブロックチェーンネットワークに6つのコード変更が導入される予定となっています。これには「ジーキャッシュ(ZEC)」との相互運用性を向上させたり、不正アクセスの手法の一つである”リプレイ攻撃”などに対する安全性を高めたりするための対策が盛り込まれています。

「Istanbul part 2」の段階では、2020年の第1四半期にメインネット・アクティベーションが予定されており、この中にはマイニングアルゴリズムの変更案である「ProgPoW」などを含めた「イーサリアム改善案(EIPs)」が含まれています。

今回のアップデートはイーサリアムにとって重要な大型アップデートではあるものの、個人的にマイニングをしている場合などを除いて基本的にETHを保有している人々が行うべきことはありません。しかし「Geth」や「Parity」を使用しているユーザーは12月4日までにアップデートを行っておく必要があります。

2019年10月26日|イーサリアム(Ethereum/ETH)の価格

イーサリアム(Ethereum/ETH)の価格は先日25日の19時頃から急騰し、本日26日の午前11時頃には一時的に21,000円以上にまで回復したものの、その後はやや下落しており、記事執筆時点では「1ETH=20,289円」で取引されています。

2019年10月12日〜2019年10月26日 ETHのチャート(引用:coingecko.com)

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