仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

Mastercard:ブロックチェーンで「食品のサプライチェーン」を可視化


Mastercard(マスターカード)は2019年10月27日、食品のサプライチェーンを可視化して消費者が食品の起源を辿ることができるようにするために、トレーサビリティシステム「Wholechain」を展開する「Envisible」と協力して、米国最大の小売食品企業「Topco Associates」でブロックチェーン技術を試験運用していくことを発表しました。

こちらから読む:中国、技術活用に向け本格始動「ブロックチェーン」関連ニュース

ブロックチェーンで「食品の信頼性」向上へ

Mastercard(マスターカード)の発表によると、Envisibleが提供する「Wholechainトレーサビリティシステム」は、マスターカードのブロックチェーンを基盤とした「Provenance Solution」を搭載し、米国有数の食品協同組合である「Topco Associates」によって試験的に使用されると説明されています。

独自のブロックチェーン技術に基づいて構築された「Mastercard Provenance Solution」は、様々な業界で扱われる製品の生産工程を可視化し、消費者の人々から信頼を獲得できるように設計されたトレーサビリティの明確な記録を提供するソリューションだとされています。

このソリューションを活用することによって、食品のサプライチェーンにトレーサビリティをもたらすことができるようになり、スーパーマーケットや消費者はシーフード食品の生産情報などを確認することができるようになるとのことです。

マスターカードはプレスリリースの中で「消費者は自分が食べる農産物・肉・魚介類の供給元や、それらの食品が食卓に届くまでの過程を知りたがっている」と述べており、ブロックチェーンベースのソリューションを取り入れることによって、食品に信頼性を与えることができると語っています。また、リコールなどが必要になった場合に「どこに問題があったか」を特定するために役立てることもできるとされています。

Mastercardのイノベーションおよびスタートアップエンゲージメント担当上級副社長であるDeborah Barta(デボラバルタ)氏は、『消費者が透明性に対する要求を高めるにつれて、”モノのアイデンティティ”はさらに重要になる』と説明しています。

今回の試験運用では、最初に「サケ・タラ・エビ」の追跡が行われるとのことです。
>>「Mastercard」の公式発表はこちら


最速3ヵ月で技術を習得できる「ブロックチェーン大学校」はこちら