仮想通貨投資会社プリミティブ・ベンチャーズの創業メンバーであるDovey Wan(ドビー・ワン)氏は、2019年10月28日のツイートで中国国営メディアが放映した映像を投稿し、中国政府関係者が『ブロックチェーン技術は仮想通貨取引を目的として応用されている訳ではない』と強調し、熱狂している仮想通貨トレーダーに落ち着くよう求めていることを報告しました。
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ブロックチェーンの応用「投資・投機目的ではない」
仮想通貨投資会社プリミティブ・ベンチャーズの創業メンバーでありながら、中国関連の仮想通貨事情を頻繁に報告していることでも知られるDovey Wan(ドビー・ワン)氏は、2019年10月28日のツイートで「中国政府関係者が仮想通貨トレーダーに落ち着くよう求めていること」を報告しました。
これは中国時間で日曜日の夜にCCTV2(全国で2番目に多いCCP TVチャンネル)で放映されたものであり、非常に正確に「中国のナラティブ(*1)」を表しています。
「ブロックチェーンは革命的な技術ですが、これらのアプリケーションは仮想通貨の投資・投機目的で応用されている訳ではありません。仮想通貨トレーダーには落ち着いていただきたい。」
(*1)ナラティブ:より自由に一人ひとりが主体となって語られる物語のこと。
仮想通貨業界では、中国の習近平(しゅう きんぺい)国家主席が「ブロックチェーン技術の重要性」について語った後に仮想通貨市場全体で大幅な価格上昇が見られたことに注目が集まっており、現在も「ビットコイン」や「中国系アルトコイン」などで上昇傾向が続いています。
中国政府がブロックチェーン技術を様々な分野に取り入れていく姿勢を示していることは事実であるため、現時点でも「中国とブロックチェーン」に関するニュースが多数報告されていますが、今回の発言から判断すると中国政府は「一連の報道による仮想通貨市場の高騰」を望んではいなかったのだと考えられます。
しかし、今回の報道が行われた後も仮想通貨市場では上昇傾向が続いているため、今後も引き続き注意を払っておく必要があると考えられます。ビットコイン価格は記事執筆時点でも104万円付近で推移しています。
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