ネム財団(NEM Foundation)は、2022年に中東カタールで開催される「FIFAワールドカップ」のホテル建設プロジェクトで仮想通貨ネム(NEM/XEM)の新しいブロックチェーンある「シンボル(Symbol/XYM)」が活用される予定であることを明らかにしました。XEM価格は先日5日頃から高騰を続けています。
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FIFAワールドカップのホテル建設で「Symbol」活用へ
ネム財団(NEM Foundation)は2020年2月5日に、建築関連の多国籍企業「Bimtrazer」がSymbol(シンボル)のブロックチェーンを通じて2022年に中東カタールで開催される「FIFAワールドカップ」のホテル建設プロジェクトを支援することを約束する覚書(MoU)に署名したことを発表しました。
「Bimtrazer」は、ブロックチェーン、人工知能(AI)、仮想現実(VR)、BIM(*1)、遠隔測定法などといった最先端技術を組み合わせた建築用のプラットフォームを開発した企業であり、このプラットフォームにはNEMの新しいブロックチェーンである「Symbol(シンボル)」が活用されています。
(*1)BIM:Building Information Modeling(ビルディング・インフォメーション・モデリング) の略称。建物を建設する前に、コンピューター上に現実と同じ建物の立体モデル(BIMモデル)を構築することによって、建築にかかるコストなどを管理・シミュレーションし、建築時の無駄を省くことができるように設計されている。
中東の国カタールの首都であるドーハは、2022年11月21日〜2022年12月18日までの期間にかけて開催される「第22回FIFAワールドカップ」に向けて150万人のファンを受け入れるため準備を進めており、その取り組みの一環として”大規模なホテルの建築”に取り組んでいるため、「Bimtrazer」は技術提供を行うことによってこれらの建築作業をサポートします。
「Bimtrazer」の技術で建設作業を効率化
NEM財団の報告によると、ドーハは「FIFAワールドカップ」開催までに少なくとも60,000のホテル部屋を構築して、実際に使用できる状態にする必要があるものの、現時点でホテル部屋はこの半分の数しか構築されていないとされています。
「Bimtrazer」のプラットフォームでは、Symbolのブロックチェーン上で「工事の進捗記録」や「トレーサビリティ」などの情報が管理されているため、各種情報が改ざんされる心配がなく、情報伝達なども素早く行うことができるようになっています。
同社の技術を活用すれば各種データを安全に保護しつつシミュレーションを行いながら建設を行うことができるため、建設作業の効率を大幅に向上させることができると期待されています。
Bimtrazerは2019年10月に建築関連の国際イベント「ExpoEdifica」で”技術イノベーションの最優秀賞”を受賞したとも報告されているため、同社の技術は今後さらに多くのプロジェクトで活用されていくことになると予想されます。
2020年2月6日|ネム(NEM/XEM)の価格
ネム(NEM/XEM)の価格は昨年末に3円台まで下落したものの、今年1月頃からは徐々に回復してきています。今回の発表が行われた先日5日頃からは大幅な高騰が見られており、2020年2月6日時点のXEM価格は「1XEM=6.81円」となっています。
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