Ripple(リップル)社は、Linux Foundationが推進するHyperledger Projectに参加することが明らかになりました。新たに14社が参加することとなった「Hyperledger Project」は、これまでのメンバー全体で、25ヶ国以上の231団体が参加しているコミュニティとなりました。
このコミュニティには、ファイナンス/銀行業務/インターネット/サプライチェーン/製造/技術(ブロックチェーン技術を含む)に携わる主要企業が含まれています。
Hyperledger Projectに新たに参加した団体
今回参加を発表した企業団体は次の14社です。
- Beijing Truth Technology
- Blockchain Technology Partners
- CULedger
- Greenstream Technology
- KompiTech
- MATRIX Foundation
- REMME
- Ripple
- Shenzhen Rongxun Technology
- Spin Systems
- Versia
- Xiilab
- Cambridge Centre For Alternative Finance
- Kerala Blockchain Academy
リップル社の最高技責任者Stefan Thomas氏のコメント
リップル社のCTO(最高技責任者)である、Stefan Thomas氏は以下のように述べています。
「Hyperledgerとのパートナーシップにより、開発者はエンタープライズ向けのJavaにおけるInterledger Protocol(ILP)にアクセスできます。」
「Hyperledger Quiltプロジェクトは、Hyperledgerブロックチェーンと、XRP Ledger、Ethereum、Bitcoin(Lightning)、Litecoin、Mojaloop、RippleNetなどの他のILP対応の支払いシステムと接続し、今日の情報のようにインターネットで価値の移動を実現します。」
今後に期待が高まる
ILPは以前までJavaScriptでのみ動作可能でしたが、昨年Rippleは日本のシステムインテグレーション企業であるNTT Dataと協力し、Javaプログラミング言語でプロトコルを修正しました。その後両社は改良されたJavaベースの「Hyperledger Quilt」プロトコルをHyperledgerに提出しています。
提出されたプロトコルが認められた場合、RippleやNTT Dateだけでなくブロックチェーン産業全体の今後に大きく貢献できるということもあり、今回リップル社が正式にHyperledgerに参加したことで、更に期待が高まっています。
HyperledgerのBrian Behlendorf氏のコメント
Hyperledgerのエグゼクティブディレクターである、Brian Behlendorf氏は次のようにコメントしています。
「業界や地域間でHyperledgerの成長と普及が加速していることは、コミュニティとコミュニティが構築しているテクノロジーの強みを裏付けています。これは、ブロックチェーンがビジネスに与える影響を世界的に目覚めさせたことも反映しているでしょう。毎日、我々のフレームワークのための新しいアイデアと新しいアプリケーションを持つ企業からの意見を聞きます。ますますビジネスクリティカルな展開のために、エネルギーとイノベーションをビルディングブロックに変えるためには、多様なメンバーシップが不可欠です。」
Hyperledgerは、大企業規模のオープンソースの分散台帳枠組みとコードベースを作成することにより、組織が堅牢な業界固有のアプリ、プラットフォーム、およびハードウェアシステムを構築して個々のビジネス上の取引を支援することを目的としている、金融/銀行/IoT/サプライチェーン/製造および技術業界の筆頭企業の世界的な協力組織です。
リップル(XRP)の価格
リップル(XRP)の現在価格は、2018年3月29日20時30分の時点で、
1XRP=約57円となっています。
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