韓国の大手民間銀行である「国民銀行(KB)」が、仮想通貨のカストディ(管理)サービスに関する商標登録の申請を行っていることが地元メディア「Digital Today」の報道で明らかになりました。
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仮想通貨カストディ関連の子会社立ち上げか?
国民銀行(KB)が申請している商標は「KBデジタルアセットカストディ(KBDAC)」だと報告されており、事業内容としてはビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などといったデジタル資産に関連する様々な項目が挙げられているとされています。
この件について国民銀行は公式発表を行っていないものの、申請されている書類の中には「情報提供・管理・コンサルティング・相談・投資・運用・投資信託」などといった仮想通貨関連の様々な事業が含まれているため、関連業界では『国民銀行は仮想通貨カストディ子会社の立ち上げを念頭に置いてブランドを作ったのではないか』との憶測も出ているとされています。
報道によると「KBDAC」の商標出願は2020年1月31日に行われているものの、実際に商標登録を完了するまでには「申請→審議→発表→登録」のプロセスを辿る必要があるため、最短でも6ヶ月、長い場合は1〜2年ほどの期間がかかるとのことです。
国民銀行は2019年6月にブロックチェーン企業である「Atomrigs Lab」と提携を結んでいますが、同銀行の関係者は今回明らかになった「KBDAC」が同社との提携に関連していることを明かしているとのことで、現在は両者が協力してKBDAC製品の開発に取り組んでいると伝えられています。
「KBDAC」の審査が無事に完了し、実際にサービスが開始された場合には、韓国で初めて民間銀行が仮想通貨の取引サービスを提供することになる可能性があるため、仮想通貨市場の活性化につながるとも期待されています。