仮想通貨取引所「BINANCE(バイナンス)」は2020年4月3日の発表で、仮想通貨関連のデータ配信を行っている大手サイト「CoinMarketCap(コインマーケットキャップ)」の買収を完了したことを明らかにしました。
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買収後も「公平性・中立性」を維持
BINANCE(バイナンス)が「CoinMarketCap」の買収に向けた交渉を行っていたことは数日前から報じられていましたが、本日3日にはBINANCEから正式に『CoinMarketCapの買収を完了した』ということが発表されました。
バイナンスのCEOであるChangpeng Zhao(ジャオ・チャンポン)氏は『BINANCEとCoinMarketCapは、自由・透明性・ユーザー重視などの観点で非常によく似ている』と述べており、『今回の買収によって両社共通のビジョンが強化され、業界のさらなる成長を促進し、透明性を高めることができる』と説明しています。
今回の買収の件が明るみになった際には『BINANCEが買収することによってCoinMarketCapで提供される情報の公平性・中立性が損なわれる可能性がある』といった意見が出ていましたが、BINANCEは『CoinMarketCapは創業以来、外部の利害関係者からの独立性を維持しており、今後も”独立した事業体”として引き続き運営される』と強調しています。
CoinMarketCap創設者は「アドバイザー」に
今回の買収に伴い「CoinMarketCap」の創設者であるBrandon Chez(ブランドン・チェズ)氏はCEOを辞任するとのことで、今後は現在同社で最高戦略責任者(CSO)を務めているCarylyne Chan(キャーリン・チャン)氏がCEOとしての役職を引き継ぐとされています。
Brandon Chez氏は辞任後、家族との時間に焦点を当てるものの、今後も”アドバイザー”として「CoinMarketCap」の運営に関わるとのことです。
買収額に関しては以前の報道で「4億ドル(約428億円)」だと報じられていましたが、実際の買収額については”秘密保持契約のために明かすことができない”とされています。なお、過去に報じられた内容では、今回の買収では「現金と株式取得」の形で買収が行われており、支払いには現金だけでなくBINANCE独自の仮想通貨であるバイナンスコイン(BinanceCoin/BNB)も利用されたと報告されています。