ベネズエラの仮想通貨取引所「Criptolago」は2020年4月6日に、テキストメッセージ(SMS)で仮想通貨を送金することができる機能を開発したと発表しました。この機能が開発されたことによって、同取引所のユーザーはインターネット環境が無い場合でも仮想通貨で支払いを行うことができるとされています。
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インターネット環境無しで仮想通貨取引
ベネズエラの仮想通貨取引所「Criptolago」は2020年4月6日に、テキストメッセージ(SMS)で仮想通貨を送金することができる機能を開発したと発表しました。
この新機能は同国の大統領であるNicolás Maduro(ニコラス・マドゥロ)氏の指示に従って作成されたものであり、これによってベネズエラ政府が発行する仮想通貨「ペトロ(Petro)」や、その他の仮想通貨の普及を促進することができると期待されています。
ニコラス・マドゥロ大統領のガイドラインに従い、仮想通貨をSMSで支払うことができる新しい機能を開発しました。私たちはベネズエラに住む全ての人々が実用的な方法でペトロを取引できる可能性を開きました。
このシステムを利用すれば、テキストメッセージ(SMS)で仮想通貨を送金することができるため、インターネット環境が無い場合でも仮想通貨を取引することができると伝えられています。
なお、この機能はペトロだけでなく「Criptolago」に上場している全ての仮想通貨に対応しているため、同取引所の利用者であれば、
・ビットコイン(Bitcoin/BTC)
・ライトコイン(Litecoin/LTC)
・ダッシュ(Dash/DASH)
・ペトロ(Petro)
・Glufco(*1)
などの仮想通貨をSMSで送金できるとされています。また、この機能はベネズエラの法定通貨である「ボリバル」にも対応しているとされています。
(*1)Glufco:ベネズエラの仮想通貨投資銀行が発行している独自トークン
仮想通貨は相手のウォレットアドレスを入力して送金するのが一般的ですが、最近ではより簡単に仮想通貨を送金できるようにするための様々な方法が開発されてきており、米国の大手仮想通貨取引所「Coinbase(コインベース)」は今年2月に”ユーザー名”を利用して仮想通貨を送金することができる機能を実装したことを発表しています。
テキストメッセージで仮想通貨を送金できるサービスとしては、XRPを送金することができる「XRP Text」などがありましたが、このサービスは本人確認やマネロン規制などを考慮した上で2020年1月にサービスを停止することが発表されています。