中国で開発が進められている中央銀行デジタル通貨(CBDC)「デジタル人民元」が、同国で営業している「スターバックス・マクドナルド・サブウェイ」などの店舗でテストされることが現地メディア「CHAIN NEWS」の報道で明らかになりました。
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「McDonald’s・Starbucks・Subway」などでテスト
中国政府が開発を進めている「デジタル人民元」は、2020年5月から”一部地域の交通機関”でテストが開始される予定であることが報告されていましたが、今回の報道では新たに「マクドナルド・スターバックス・サブウェイ」などといった飲食店・小売店でもテストされることが報告されています。
地元メディア「CHAIN NEWS」の報道によると、習近平国家主席が指定した中国のスマートシティ「河北省・雄安新区」では現地時間4月22日に”デジタル人民元のテストに向けた会合”が開催されており、この会議にはデジタル人民元に関わりのある銀行や企業の関係者が参加したと報じられています。
会議に参加したのは、
・中国の4大銀行である「中国銀行・中国建設銀行・中国工商銀行・中国農業銀行」
・デジタル人民元の開発に携わっている「Ant Financial・Tencent」
・テストに参加する「McDonald’s・Starbucks・Subwayなどの小売企業19社」
の代表者だとされており、これら19社が展開している一部店舗でデジタル人民元のテストが実施される予定だと伝えられています。
先日の報道では、デジタル人民元は中国のCBDCプロジェクトで重要実験都市として指定されている”蘇州市”の地方政府職員の交通費として5月に配布される予定であることが報じられていたため、最初のテストは”交通機関”で行われると考えられていましたが、今回の報道を踏まえて考えるとデジタル人民元のテストは様々な分野で実施されていくことになると予想されます。
中央銀行デジタル通貨(CBDC)の開発は中国以外の国でも着々と進められているため、今後はCBDCのテストを実施する国も増加していくことになると予想されます。