仮想通貨Libra(リブラ)の”ライバル的存在”として注目を集めているブロックチェーンアライアンス「Alliance for Prosperity」を設立したことで知られる「Celo(セロ)」は、2020年5月19日に独自ブロックチェーンのメインネットを公開したことを発表しました。
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ステーブルコインなどをメインネットで展開
Celo(セロ)は、携帯電話を持っている全ての人がアクセスできるグローバルな金融システムの構築を目指しているオープンソースの仮想通貨・ブロックチェーンプロジェクトであり、2020年3月にはLibra協会メンバーなどを含めた合計75社が参加するブロックチェーンアライアンス「Alliance for Prosperity」を立ち上げたことなどで注目を集めています。
Libra(リブラ)のプロジェクトが規制などの問題に直面している中で新たに立ち上げられた「Alliance for Prosperity」には「Andreessen Horowitz・Coinbase Ventures・Blockchain.com・Ledger・ABRA・Flexa・Anchorage・Mercy Corps・Bison Trails」などといった有名企業が数多く参加しており、参加企業も続々と増えているため、今後の動向には注目が集まっていましたが、本日19日には独自ブロックチェーンのメインネットが公開されたことが発表されています。
Celoは先週時点で、金(ゴールド/Gold)に裏付けられたステーブルコインである「Celo Gold(セロ・ゴールド)」をオークション形式で販売し、合計1,000万ドル(約10億円)の資金を調達していましたが、今回メインネットが公開されたことによって「Celo Gold」はオンチェーンで機能するようになります。
また今後の予定としては、
・Celo Goldのオフチェーン価格におけるオラクル機能の実装
・米ドルに裏付けられた「Celo Dollars(cUSD)」の発行
・メインネットで稼働する「Celo Wallet」の公開
などが予定されていると説明されています。
一般的な仮想通貨を送金する場合には”複雑な英数字のウォレットアドレス”を使用するため、入力・確認作業で手間がかかっていましたが、Celoが開発を進めている「Celo Dollar」や「Celo Wallet」は”電話番号”で送金することができるように開発が進められているため、送金ミスの可能性を低減し、誰もがより気軽に送金できるようになると期待されています。
「Alliance for Prosperity」は発足当時、約50の企業・団体が参加していたものの、その後は新たなメンバーも追加されており、最近ではすでに大規模なブロックチェーンエコシステムを構築している韓国のインターネット大手「Kakao(カカオ)」のブロックチェーンプロジェクト「Klaytn(クレイトン)」が新たに参加したことも報告されているため、今後は参加企業がさらに増加していくことになると予想されます。