仮想通貨イーサリアム(Ethereum/ETH)を100ETH以上保有しているアドレスの数が、過去最高値である「47,722」に到達したことが明らかになりました。
100ETH以上保有のアドレス数「47,722」に到達
仮想通貨・ブロックチェーンのデータ分析企業である「Glassnode(グラスノード)」のデータに基づいてアラートを発信しているTwitterアカウント「glassnode alerts(@glassnodealerts)」は2020年5月23日のツイートで、イーサリアム(ETH)を100ETH以上保有しているアドレス数が”過去最高値”である「47,722」に到達したことを報告しました。
今回公開されたデータでは「100ETH以上保有するアドレスの数」は2016年から順調に増加し続けており、過去2年間でやや停滞しつつも、再び徐々に増加し始めていることが示されています。
イーサリアム(ETH)を100枚以上保有しているアドレス数は過去最高値である「47,722.000」に到達しました。
以前の過去最高値「47,714.000」は2020年5月21日に観測されました。
イーサリアムは大型アップグレードとなる「Ethereum 2.0」への移行に向けた準備を進めており、現在採用されているプルーフ・オブ・ワーク(PoW)のコンセンサスメカニズムをプルーフ・オブ・ステーク(PoS)へと移行することを計画しています。
プルーフ・オブ・ステーク(PoS)はすでに複数のブロックチェーンで採用されているコンセンサスメカニズムであり、特定の仮想通貨を保有することによってブロックチェーンネットワークの管理に貢献し、その対価として報酬が得られる「ステーキング」が可能になるためETH保有者にとっても魅力的な仕組みとなっています。
「Ethereum 2.0」へのアップグレードはすでに何度か延期されていますが、“100ETH以上保有するアドレス数が増加し続けている”というデータはアップグレードの遅延に関わらずイーサリアムの関心が高まっていることを示していると考えられます。
ETH価格も今年3月頃からは徐々に回復してきているため今後の動きにも注目です。
2020年5月24日|イーサリアム(ETH)の価格
イーサリアム(Ethereum/ETH)の価格は先月末に24,000円付近まで回復して以降は横ばいの状態が続いており、2020年5月24日時点では「1ETH=22,619円」で取引されています。