ウルグアイの医療用大麻関連企業である「UruguayCan(ウルグアイキャン)」が、医療用大麻の生産工程を追跡できるようにするためのブロックチェーンアプリを2020年夏頃にリリースする予定であることが明らかになりました。このアプリは「エターニティ(Aeternity/AE)」と呼ばれるブロックチェーン技術を用いて開発されています。
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医療用大麻の情報追跡アプリ「2020年夏」公開へ
ウルグアイの医療用大麻関連企業である「UruguayCan(ウルグアイキャン)」は、医療用大麻の生産工程を追跡できるようにするためのブロックチェーンアプリを2020年夏頃にリリースする予定だと伝えられています。
このアプリはオープンソースのブロックチェーンプラットフォームである「エターニティ(Aeternity/AE)」を用いて構築されており、医療用大麻の購入者がスマートフォンなどで簡単に製品の起源を詳しく調べることができるように設計されているとのことです。
具体的には、大麻を栽培する際に記録される「温室の場所・湿度・温度・光量・処理方法・施肥方法」などといった栽培時のデータから、実際に収穫してパッケージングするまでの様々なデータがブロックチェーン上に記録される仕組みとなっているとされています。
Aeternityは『このプラットフォームが公開されることによって、栽培・収穫・包装・流通までに至る医療用大麻の完全なるトレーサビリティが可能になる』と語っています。
ブロックチェーン開発グループ「Inmind」によって作成されたこのプラットフォームは、栽培から収穫・包装・流通までに至る医療用大麻の完全なトレーサビリティを可能にします。この取り組みは、国際品質の農産物の安全基準を引き上げることを目的としています。
今後の開発では「Oracle」や「State Channels」などといったAeternityの技術の高度な機能を活用する予定です。
Aeternityによると「UruguayCan」はこのアプリを大麻植栽シーズンである2020年6月〜7月頃にリリースすることを予定しているとのことで、アプリはオープンソースになるため他の作物に応用することもできるとされています。
大麻の情報管理にブロックチェーン技術を活用するプロジェクトは一部地域で以前から進められており、昨年7月には大麻関連企業である「TheraCann」と「TruTrace」が、ブロックチェーン技術を活用してDNAデータなどを保存したタグを大麻製品に対して発行し、サプライチェーンを追跡することに成功したことを発表しています。
(参照:Aeternity)