大麻のDNAデータをブロックチェーン管理「製品の透明性向上」図る:TheraCann×TruTrace
ブロックチェーン技術は大麻産業の間でも栽培から販売まで商品を追跡できるとして採用が進みつつあります。大麻に関連する製品の追跡可能なシステムを開発する「TheraCann社」は同じく大麻関連企業の「TruTrace社」が提供するブロックチェーン技術を活用し、DNAデータなどを保存したタグを大麻製品に対して発行し、サプライチェーンを追跡することに成功したと発表しています。
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ブロックチェーンで「大麻製品」のサプライチェーン管理
パナマに本拠を構え、大麻関連事業に規制に遵守したソリューションを提供している「TheraCann社」は、大麻関連のブロックチェーン・スタートアップ企業「TruTrace社」が提供するブロックチェーン技術を活用し、自社の大麻製品のサプライチェーンを検証することに成功したと発表しました。
このプラットフォームはTheraCann社が栽培する大麻の種子から販売までのトレーサビリティをブロックチェーンで可能にするもので、生産しているマリファナのDNA配列を解読した情報をタグに保存し製品の透明性を高めています。
なお、他にも以下の様なデータも保存可能となっています。
・バイオマスレベル
・抽出日
・濃度・純度の分離
・包装
TheraCann社のCEOであるJason Warnock氏によれば、TruTrace社との提携により、大麻業界におけるグローバル市場の安全性と有効性に重要な材料・テスト情報・大麻患者のデータの出所もプラットフォームに結び付ける事が可能になるとしています。
大麻製品はその特徴からサプライチェーンにおいて非常にデリケートなものであり、ブロックチェーンで管理する事でこれまでより安全性と透明性がもたらされる事が期待されます。またDNAタグでの管理は食品など様々な業界にも応用できる可能性を秘めていると言えます。