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メタマスク:プライバシー保護機能などを備えた「MetaMaskバージョン8」リリース

イーサリアム(Ethereum/ETH)関連の暗号資産(仮想通貨)を保管することができる人気のウォレット「MetaMask(メタマスク)」は2020年7月2日に、ユーザーのプライバシーを保護する新機能などを搭載した「MetaMaskバージョン8」をリリースしたことを発表しました。

「アカウントの切り替え機能」を搭載

MetaMask(メタマスク)が新たにリリースした「MetaMask Version 8」には、ユーザーのプライバシー保護に役立つ「アカウント切り替え機能」が搭載されています。

現在一般的にリリースされている多くの暗号資産ウォレットでは「単一のアカウント」で暗号資産を管理する仕組みが採用されているため、接続した全てのウェブサイトにそれらの個人情報が公開されていました。

しかし、新しくリリースされた「MetaMask Version 8」には、ウェブサイトに接続する際に「そのウェブサイトに関連付ける1つ以上のアカウントを選択する」もしくは「そのウェブサイト専用の新しいアカウントを作成する」のどちらかを選べるオプションが追加されているため、ユーザーはそれぞれのウェブサイトで簡単にアカウントを使い分けることができるようになっています。

また、”使用しているアカウントに接続されていないウェブサイト”を開いた場合には、MetaMaskが「警告」を表示する仕様となっているため、誤ってアカウント情報を公開してしまうミスも防止することができます。

滑らかで新しいユーザーインターフェース(UI)

「MetaMask Version 8」における最も大きな変更点としては「ユーザーインターフェース(UI)の更新」が挙げられています。MetaMaskの開発チームは『新機能をまとまったエクスペリエンスで提供することに重点を置いている』と述べており、『MetaMask Version 8を初めて開くと便利なUIヒントを通じて新機能が紹介される』と説明しています。

具体的には「ホーム画面・アセットページ・トランザクション履歴」のページが再設計されており、保有している暗号資産などの情報に簡単にアクセスできるようになったとされています。

ホーム画面には「Asset(アセット)」タブと「Activity(アクティビティ)」タブが追加されているため、「保有している暗号資産」や「トランザクション履歴」をより簡単に確認することができるようになっています。

(画像:MetaMask)

(画像:MetaMask)

「開発者向けのその他新機能」も搭載

今回の発表では「開発者向けの複数の暗号化機能」が導入されたことも報告されており、新しい「LavaMoatツール」を使用すればほぼすべてのJavaScriptプロジェクトのセキュリティレベルを引き上げることができるとされています。

2019年後半に明らかにされた「LavaMoat」はユーザーの秘密鍵を盗もうとする攻撃からJavaScriptプロジェクトを保護するための新しいツールセットであり、『LavaMoatで保護された最初のプロセスは現在、本番稼働している』と報告されています。

「MetaMask Version 8」の詳細は以下の公式発表ページで確認することができます。
>>「MetaMask」の公式発表はこちら
>>「MetaMask Version 8」のダウンロードはこちら