BlackRockのビットコイン現物ETF「承認・上場」は近い?DTCCのリストに掲載
「$IBTC」のティッカーでDTCCに掲載
BlackRock(ブラックロック)のビットコイン現物ETFが、証券取引の決済機関である米証券保管振替機関(DTCC)に掲載されたことが明らかになりました。
米証券保管振替機関(DTCC)は、証券取引の清算・決済を担当する米証券市場の重要な機関であるため、ブラックロックのビットコイン現物ETFがDTCCに掲載されたことによって「ビットコイン現物ETFの承認が間近に迫っている可能性がある」と期待が高まっています。
ブラックロックは「iShares Bitcoin Trust」と呼ばれるビットコイン現物ETFを申請していますが、ブルームバーグのETFアナリストであるエリック・バルチュナス氏によると、ブラックロックのビットコイン現物ETFは「$IBTC」というティッカーでDTCCに掲載されたと報告されています。
The iShares Bitcoin Trust has been listed on the DTCC (Depository Trust & Clearing Corporation, which clears NASDAQ trades). And the ticker will be $IBTC. Again all part of the process of bringing ETF to market.. h/t @martypartymusic pic.twitter.com/8PQP3h2yW0
— Eric Balchunas (@EricBalchunas) October 23, 2023
iShares Bitcoin TrustがDTCC(Depository Trust & Clearing Corporation|NASDAQの取引を決済する)に掲載されました。ティッカーは「$IBTC」となります。これはETFを市場に投入するプロセスの一環です。
ブラックロックのビットコイン現物ETFはまだ審査中の段階であるものの、ビットコインETFのティッカーがDTCCに掲載されるのは今回が初であり、今回の掲載は「ビットコイン現物ETFの承認・上場が間近に迫っている合図である可能性がある」と報告されています。
そもそもビットコインETFとは?
今月中にシード調達の可能性
また、金融弁護士であるScott Johnsson氏は2023年10月24日に、ブラックロックのビットコイン現物ETFに関する修正内容で気になった点について指摘し、「ブラックロックは今月中にシード調達するかもしれない」と述べています。
ETFのシード調達とは、ETFの運用を開始するために必要な最初の資金を調達することであり、今回のケースではビットコインを購入することになるため、このニュースにも注目が集まっています。
So two things caught my eye from the latest iShares (Blackrock) S-1 amendment:
— Scott Johnsson (@SGJohnsson) October 23, 2023
- They've obtained a CUSIP in prep for a launch
- They may be looking to seed with cash this month (which is earlier than I would've thought, but may be nothing) pic.twitter.com/lMDaKxiIbB
最新のiShares(Blackrock)S-1修正案で2つの点が私の目に留まりました。
- ローンチに備えてCUSIPを取得
- 彼らは今月中に現金でシード調達することを検討しているかもしれません(私が思っていたよりも早いですが、何もないかもしれません)
ビットコイン現物ETFはすでに複数申請されていますが、ブラックロックの申請が承認された場合には、他の申請も承認される可能性があるため、今後の動向や正式発表には注目が集まっています。
ビットコイン価格は35,000ドルまで上昇
ビットコイン(BTC)の価格は、2023年10月23日頃まで3万ドル付近で推移していたものの、今回のニュースを受けて急騰しており、記事執筆時点では35,000ドル(約523万円)付近まで上昇しています。
2023年9月6日〜2023年10月24日 BTC/USDの3時間足チャート(画像:TradingView)