「ビットコインは究極の基軸通貨へ」25万ドルは始まりに過ぎない|ティム・ドレイパー氏

by BITTIMES

億万長者が語るBTCの未来と可能性

シリコンバレーの著名投資家で億万長者のティム・ドレイパー氏が、最新のインタビューでビットコイン(BTC)の将来について改めて強気な見解を示しました。

金融メディアである「Benzinga」のインタビューで、同氏は「ビットコインはドルに対して無限の価値を持つ」と述べ、1BTC=25万ドル(約3,700万円)という自身の予測は「始まりに過ぎない」と強調しています。

これは、法定通貨ドルの価値が今後下落し続ける一方で、ビットコインの価値が限りなく上昇する可能性があるという同氏の強気な見解を示しています。

通貨の価値は「人々の認識と普及の度合い」によって決まるとした上で「アメリカだけで約5,000万人、世界中で約5億人がすでにビットコインを使っている。今後もビットコインの普及は進むだろう」と語っています。

法定通貨の終焉とビットコインの台頭を予想

ドレイパー氏はインタビューの中で、ビットコインが将来的に世界の「究極の基軸通貨(ultimate global currency)」になるとのビジョンを語りました。

同氏は、ビットコインが世界経済を席巻し、法定通貨が徐々に衰退すると予測しています。人々が法定通貨のドルを無価値になる前にビットコインに急いで交換するような未来をも想定しており、ビットコインであらゆる決済が行われる時代が来る可能性を示唆しています。

また、同氏は「資金調達から税金の支払いまで、すべてがビットコインで行われ、収益も人々のビットコインウォレットに直接入るようになる日が待ちきれない」と述べ、ビットコイン経済圏の実現に強い期待を示しました。

強気の価格予想は健在

価格予測についても、ドレイパー氏の強気姿勢は変わりません。以前から唱えている「1ビットコイン=25万ドル」という予測について、同氏は今回のインタビューでも改めて言及しました。

2018年に初めてこの大胆な予測を打ち出した当初は「2023年までに25万ドル」に達すると見込んでいましたが、規制環境など想定外の逆風により達成時期が遅れていることを認めつつ「あと2年(2025年頃)待てば達成できる」との見方を示していました。

そして現在も「2025年末までに25万ドル」というシナリオを堅持しつつ、その水準はゴールではなく、さらなる上昇の起点に過ぎないと考えています。

同氏は「5年後か10年後か、いつになるかは分からないが、いつの日か食料や衣服、住居の購入から税金の支払いまで、すべてビットコインでできるようになるだろう」とも語っており、法定通貨に替わる将来の基軸通貨としてビットコインの普及が進むと期待を見せています。

2025年のビットコイン市場動向

ドレイパー氏の予測の背景には、ビットコイン市場で見られる力強い動きがあるものと見られています。

ロイター通信によると、2024年のビットコイン価格は米国での現物ビットコインETF承認や仮想通貨に寛容な政策期待を追い風に年初来で120%以上も急騰し、12月上旬には初めて10万ドルの大台を突破しました。

その後も勢いは続き、2025年1月には過去最高値となる約11万ドルまで上昇しています。米大統領選で仮想通貨推進派のドナルド・トランプ氏が再選を果たしたことも市場心理を強気に傾け、ビットコインは2025年に入ってからも堅調との見方があります。

また、ビットコイン技術企業「JAN3」のCEOであるサムソン・モウ氏は「ビットコインが予想よりも早く100万ドル(約1億4,800万円)に達する可能性がある」との見解を示しています。

一方、伝統的な金融の専門家は慎重な見方を示しています。

豪AMPのチーフエコノミストであるシェーン・オリバー氏は「経済学者であり投資家として、ビットコインの本当の価値を評価するのは非常に難しい。将来どうなるかは誰にも分からない」と指摘しています。

ビットコインは急速に市民権を得つつあるものの、その先行きについては依然意見が分かれている状況です。

ドレイパー氏は自身の予測に強い自信を見せていますが、仮想通貨市場は変動が激しく、不確実性も伴います。投資判断はあくまで慎重に行う必要があります。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=148.64円)

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Souce:Benzinga YouTube
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用

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