「ビットコイン・XRPに弱気シグナル点灯」ピーター・ブラント氏が相場急変の可能性を示唆

「ビットコイン・XRPに弱気シグナル点灯」ピーター・ブラント氏が相場急変の可能性を示唆(Bitcoin & XRP show bearish signals as Peter Brandt warns of potential market turmoil)
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ブラント氏、BTC高値圏失速とXRP弱気展開に警鐘

X(旧Twitter)で80万人超のフォロワーを持つ著名トレーダーのピーター・ブラント氏は2025年8月30日、ビットコイン(BTC)エックスアールピー(XRP)が弱気局面に入る可能性があるとの見解を示しました。

ブラント氏は、BTCが約11万7,000ドルのレジスタンス(上値抵抗線)を明確に突破できていない点を挙げ、これまでの強気相場が終焉に向かう可能性に言及しています。

ただし同氏は「この投稿は自分が強気や弱気の立場を示すものではない」と述べ、あくまで中立的な分析として提示していることを強調しています。

(前略)ビットコインの過去7週間における「ダブルトップの可能性」を否定するためには、117,570ドルを上回る必要があります。

なお、誤解のないようにお伝えすると、この投稿は私が強気でも弱気でもあることを示すものではありません。(後略)

また、XRPのチャートについては「三角持ち合いのサポートを下抜ける可能性があり、下落基調が一段と強まるおそれがある」と警鐘を鳴らしました。

同氏は投稿内で「XRPのチャートは潜在的に非常にネガティブだ」と重ねて述べ、サポート割れが確認された場合は下落局面がさらに深まるとの見方を示しています。

私は見たままを投稿しています。意見は強く持ちつつも、あくまで柔軟に考えています。正しいこともあれば、間違っていることもあります。もし私のチャートに不快感を覚えたとしても、それは受け取る側の問題です。

XRPのチャートは潜在的に非常にネガティブな状況を示しています。

記事執筆時点ではビットコインが約10万8,000ドル(約1,590万円)、XRPが約2.71ドル(約400円)で取引されており、両銘柄の調整局面や弱気転換の兆候に市場の注目が集まっています。

ビットコインに迫るダブルトップ形成リスク

大口売り注文が示す市場トップ形成

ビットコイン分析では、直近の急落局面で約750 BTC規模の大口売り注文が観測され、供給圧力の高まりを示唆する動きとブラント氏は評価しています。

実際、BTCは8月14日に過去最高値の約12万4,000ドル(約1,840万円)を付けたのち、1週間足らずで約12%下落し、10万8,000ドル台まで急落しました。

そのためブラント氏は「11万7,570ドルを明確に上抜き、同水準での値固めを確認できなければ、強気相場の終焉サインとなる可能性がある」との見解を示しました。

BTCチャートの画像画像:ブラント氏X投稿

ただし、同氏は今回の指摘を弱気転換の断定ではなく、チャート上のリスク提示にとどまると強調しています。

ダブルトップ形成が示す相場反転の兆候

ピーター・ブラント氏は古典的チャート分析の第一人者として知られる人物です。

2024年6月の分析では「ビットコインは2025年8月下旬〜9月上旬にピークを迎え、13万〜15万ドル(約2,000万〜2,350万円)に達する可能性がある」と予測していました。

今回の最高値更新後の急反落は、この予測とおおむね一致する結果となっています。

同氏が言及したダブルトップ(二峰天井)は、高値圏で二つの山を付けた後に下落へ転じる典型的なチャートパターンで、相場反転を示す弱気シグナルとして広く知られています。

そのため、BTCが再び11万7,000ドル台を明確に突破できるかどうかが、強気継続か弱気転換かを見極める重要局面との受け止めが広がっています。

XRPに迫るサポート割れ懸念と市場の警戒感

三角持ち合い崩壊のリスク

XRPは長期にわたり三角持ち合いパターンを形成しており、ブラント氏は上昇トレンドのサポートラインを割り込むリスクが高まっている分析しています。

投稿では「XRPのチャートは潜在的に非常にネガティブだ」とし、サポート割れが確認されれば下落圧力が一段と強まる可能性を警告しました。

SEC和解を背景にした上昇と下落リスク

XRPは今年、SEC(米証券取引委員会)との長期係争が決着したことなどを背景に大幅に上昇し、8月上旬には一時、前日比12%超の急騰を記録しました。

しかし、直近では出来高が減少し、価格は横ばい傾向にあり、チャート上でも高値圏でのもみ合いが下方向に動き始めた兆しが見られています。

XRPチャートの画像画像:ブラント氏X投稿

他の著名トレーダーからは「現在は2.80ドル前後を維持しているが、2.65ドルを明確に割り込めば上昇分を吐き出すおそれがある」との見解が示されており、短期の重要サポートとして2.6〜2.7ドル帯に焦点が当たっている状況です。

こうしたブラント氏の弱気シグナルに対し、XRPコミュニティでは賛否が分かれていますが、同氏は「見えている事実を投稿しているだけで、誤ることもある」と述べ、特定のプロジェクトや投資家を批判する意図はないと強調しています。

仮想通貨市場を左右するBTC・XRPの攻防

今回の指摘は、短期的な下落リスクを浮き彫りにしたもので、投資家にとって相場の方向性を慎重に見極めるべき局面であることを示すシグナルです。

ビットコインがレジスタンスを突破できるか、XRPがサポートを維持できるかは、仮想通貨市場全体のセンチメントを左右する分岐点となる可能性があります。

こうした状況を踏まえ、投資家はチャート上のリスク要因に加えて過去の統計やマクロ経済の動向も考慮し、冷静に判断して適切なリスク管理を行う必要があります。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=147.17 円)

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Source:ピーター・ブラント氏X投稿① / ピーター・ブラント氏X投稿②
サムネイル:AIによる生成画像

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Written by

BITTIMES 編集長のアバター BITTIMES 編集長 仮想通貨ライター

2016年から仮想通貨に関するニュース記事の執筆を開始し、現在に至るまで様々なWeb3関連の記事を執筆。
これまでにビットコイン、イーサリアム、DeFi、NFTなど、数百本以上の記事を執筆し、国内外の仮想通貨ニュースの動向を追い続けている。

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