この記事の要点
- リップル、RLUSD一括管理基盤「Ripple Mint」の提供を開始
- RLUSDを5つのブロックチェーンへ展開し、機関向け活用を拡大
RLUSD管理を一元化「Ripple Mint」始動
米Ripple(リップル)は2026年7月23日、機関投資家が米ドル連動ステーブルコイン「RLUSD」の発行・償還・管理を一つの窓口で行えるプラットフォーム「Ripple Mint」の提供開始を発表しました。
同社によると、Ripple MintではRLUSDの発行・償還・管理を一つの基盤で行えるようになり、機関投資家向けの運用を効率化できます。
運用担当者はWebコンソール(管理画面)から操作できるほか、APIを通じて社内システムとの連携も可能となり、機関投資家向けの運用環境を一体化した形で提供します。
リップルは同時に、RLUSDを複数のブロックチェーンへ展開する方針も打ち出し、Ripple Mintの具体的な機能や対応チェーンの詳細を明らかにしました。
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二系統の操作経路とマルチチェーン戦略
WebコンソールとAPIの二系統で運用
発表によると、Ripple Mintが機関向けに用意する操作経路は、運用担当者が画面上で扱うWebコンソールと、システム連携を前提としたAPIの二系統に分かれています。
Webコンソールは日々の運用管理と監督を担う経路で、担当者はRLUSDの発行や償還といった一連の手続きを画面から手動で進められます。
手動操作では対応しきれない大量処理を想定した経路がAPIで、Webhook(システム間の自動通知)と組み合わせることでRLUSDのワークフローを各社の内部システムへ直接組み込めるようになっています。
APIを経由すれば取引ステータスや口座残高の照会に加え、法定通貨の受領・発行処理・ブロックチェーン上での決済・支払い完了という節目ごとにリアルタイム通知が届くと同社は説明しています。
XRPレジャーEVM軸に5チェーンへ展開
こうした操作基盤の整備とあわせてリップルは、RLUSDのマルチチェーン展開をXRPレジャー(XRPL)のEVM互換チェーン「XRPL EVMサイドチェーン」を軸に進める方針も示しました。
展開先として挙げられたのはBase(ベース)・Optimism(オプティミズム)・Ink(インク)・Unichain(ユニチェーン)の4チェーンで、XRPL EVMサイドチェーンとあわせた計5チェーンが対象となります。
軸に据えたXRPL EVMサイドチェーンについてRippleは、「EVM(イーサリアム仮想マシン)互換の開発環境を持ちながらXRPレジャー本体との接続も保てる点が強みだ」と説明しています。
5チェーンへの展開により、取引所やDeFi(分散型金融)プロトコル、決済アプリケーションなどからRLUSDへ直接アクセスできる範囲が広がるとしています。
複数ネットワークで流通するRLUSDは、ブリッジによる資産移動も含めてRipple Mint上で一元管理でき、機関は単一の画面から全体の残高を把握できます。
さらにリップルは、RLUSDの流通が各チェーンへ広がるのにともない、XRP(エックスアールピー)が流動性供給や決済・スワップ・担保などの場面で補完的な役割を果たすようになるとの見方も示しています。
AI決済規格「x402」にRLUSDも参画
RLUSDをめぐっては、リップルがGoogle(グーグル)やVisa(ビザ)など40社とともにAI決済標準「x402」の仕様づくりへ参画し、XRPとRLUSDをAIエージェント向け決済に組み込む方針を示しています。
実際にXRPレジャー上では、AIエージェントが実行した取引が累計100万件を突破し、エージェントによる決済が実利用の段階へ入り始めたことも明らかになりました。
AI決済などRLUSDの活用領域が広がるなか、リップルは機関投資家向けの運用基盤としてRipple Mintの提供を開始し、RLUSDの運用基盤の拡充を進めています。
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Source:Ripple発表
サムネイル:AIによる生成画像

























