この記事の要点
- エデルマン氏、BTCは2030年に50万ドルと予測
- 伝統金融でBTCは「是非」より「配分」の段階に
エデルマン氏「BTC50万ドルは控えめ」
米大手投資助言会社エデルマン・ファイナンシャル・エンジンズの創設者リック・エデルマン氏は2026年9月17日、Bitcoin Magazine TV(BMTV)のインタビューで、ビットコイン(BTC)が2030年までに50万ドル(約7,800万円)に達するとの見通しを示しました。
この価格目標は、世界の資産保有者が保有資産の1%をビットコインに振り向ければ50万ドルに達するという試算に基づくもので、「他の予測に比べればむしろ控えめだ」と述べました。
2012年からビットコインに注目してきたエデルマン氏は、バロンズ誌で全米No.1の独立系ファイナンシャル・アドバイザーに3度選ばれた経歴を持つ、伝統金融のベテランとして知られています。
この約15年間で金融業界の見方も大きく変わったとし、かつてはビットコインに投資すべきかどうかが議論されていた一方、現在は顧客のポートフォリオにどう組み入れるかが問われる段階に移ったと同氏は語っています。
エデルマン氏はこの変化を、1999年当時に投資の是非が議論されていたアマゾンになぞらえ、ビットコインも同様に資産クラスとして定着していくとの見方を示しました。
「家庭にもBTC備蓄を」
BTC2%配分・トークン化・50万ドルの根拠
16年データが示すBTC2%配分の効果
エデルマン氏は、金融アドバイザーがビットコインを評価する理由について、値上がり期待ではなく、分散ポートフォリオのリスク調整後リターンを改善できる点にあると説明しています。
同氏によると、過去16年分のデータでは、株式や債券とは異なる値動きをするビットコインを組み入れてリバランスすることで、リターンを高めながらリスクを抑える効果が確認されています。
こうした分析をもとに、エデルマン・ファイナンシャル・エンジンズは、ビットコインへの投資を希望する顧客のポートフォリオで2%を目標配分に設定しています。
エデルマン氏は、ビットコインの時価総額を株式・債券・金・原油などと比較すれば2%は妥当だとしたうえで「配分をゼロにするのは、ビットコインを空売りするのと同じだ」と語りました。
「5年でほぼ全証券がトークン化」と予測
インタビューではビットコインの資産配分に続き、RWA(現実資産のトークン化)にも話題が及び、エデルマン氏は今後5年間で「ほぼすべての有価証券がトークン化される」との見通しを示しました。
同氏は株式をその出発点とみており、その後は債券やETF(上場投資信託)、不動産など幅広い資産へトークン化が広がると予測しています。
なかでも不動産については、世界の株式市場の約3倍の規模を持つ一方で流動性が低く取得コストも高いことから、トークン化によってより多くの投資家がアクセスできるようになると説明しました。
「50万ドルは控えめ」上振れの可能性も
エデルマン氏は50万ドルの算定方法を「基本的でシンプル」と説明し、自身が設立したデジタル資産金融専門家評議会(DACFP)のホワイトペーパーでも公開しているとしています。
他の市場関係者からは2035年までに100万〜500万ドルとの予測も示されており、同氏は自身の予測について、実際には50万ドルを上回り、2030年より前に到達する可能性もあるとの見方を示しました。
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LSE・NYSEでトークン化計画、伝統金融でも実装進む
エデルマン氏が今後5年間で広がると予測する資産のトークン化は、すでに欧米の主要取引所でも具体的な計画として動き始めています。
ロンドン証券取引所(LSE)は2026年9月1日、Krakenの親会社であるPaywardと組み、英国株のトークン化に乗り出すと発表しました。
規制当局の承認を前提に、2027年には上場銘柄を現物株で1対1に裏付けるトークン「xStocks」として、「LSE 24」で取引できる仕組みを導入する計画となっています。
米国でもニューヨーク証券取引所(NYSE)が2026年1月、トークン化証券の取引・オンチェーン決済基盤の開発を発表し、24時間取引や即時決済、ステーブルコインによる資金決済を目指しています。
こうした大手取引所の動きと並行して、エデルマン氏はビットコインについても、投資の是非を議論する段階からポートフォリオへの組み入れ方を検討する段階へ移ったとの認識を示しています。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=156.26 円)
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Source:BMTVインタビュー
サムネイル:AIによる生成画像
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