この記事の要点
- MOEXが仮想通貨5銘柄の無期限先物を9月22日に開始
- 無期限先物は計36本に拡大、適格投資家が対象
BTC・ETHなど5銘柄、MOEXで先物取引へ
モスクワ取引所(MOEX)は2026年9月16日、ビットコインなど5銘柄の仮想通貨を対象とする無期限先物(パーペチュアル先物)の取引を、9月22日から開始すると発表しました。
対象となるのはビットコイン(BTC)・イーサリアム(ETH)・ソラナ(SOL)・エックスアールピー(XRP)・トロン(TRX)の5銘柄で、いずれもMOEXが算出する各仮想通貨のインデックスを基準とする契約となっています。
新たな先物はいずれも現物の受け渡しを伴わない差金決済型で、取引できるのは適格投資家に限られます。
1日単位で自動的に延長される仕組みを採用しており、MOEXは仮想通貨(暗号資産)の価格変動に参加する新たな手段として提供すると説明しています。
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契約仕様と投資家需要、先物36本体制へ
5銘柄の契約コードと基準インデックス
発表によれば、新たに導入される5つの無期限先物は、契約価格が米ドル建てで表示され、実際の決済はロシアルーブルで行われる仕様となっています。
資金の受け払いを調整するファンディングの算出については、パラメータのK1が0%、K2が0.35%に設定されているとMOEXは説明しています。
各契約のコードと対応する基準インデックスは以下の通りとなっています。
| 契約コード | 基準インデックス |
|---|---|
| BTCUSDF | MOEXビットコインインデックス(MOEXBTC) |
| ETHUSDF | MOEXイーサリアムインデックス(MOEXETH) |
| SOLUSDF | MOEXソラナインデックス(MOEXSOL) |
| XRPUSDF | MOEXリップルインデックス(MOEXXRP) |
| TRXUSDF | MOEXトロンインデックス(MOEXTRX) |
取引者7.2万人超、累計6,000億ルーブル突破
MOEXによると、2025年夏に最初のデジタル資産先物を導入して以降、7万2,000人を超える適格投資家が関連する先物契約を取引しています。
これまでの累計取引額は6,000億ルーブル(約1.2兆円)を超えており、MOEXでデリバティブ市場を統括するマネージングディレクターのマリア・パトリケーエワ氏は、デジタル資産を対象とするデリバティブに高い投資家需要があるとの認識を示しました。
パトリケーエワ氏は「ロシアの法的枠組みの中でこうした商品へのアクセスを提供することが極めて重要だ」と述べ、規制された環境で取引手段を提供する意義を強調しています。
MOEXのインフラについては、決済の信頼性や価格形成の透明性、すべての取引参加者の権利保護を保証するものだと同氏は説明しました。
全36本に拡充、デリバティブは180本超
5銘柄の無期限先物は、MOEXが現在提供している31本の無期限先物に新たに追加されます。
既存のラインアップには通貨ペアやMOEX指数・国債インデックス、貴金属、ロシア国内外の証券を対象とする契約が含まれており、5契約の追加によって無期限先物は計36本となります。
MOEXのデリバティブ市場では、現在180本を超える先物契約と、それらを原資産とするオプションなどが取引されています。
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伝統的取引所に広がる仮想通貨先物
伝統的な取引所による仮想通貨デリバティブの提供は他市場でも進んでおり、シンガポール取引所(SGX)は2025年11月24日にビットコイン・イーサリアムの無期限先物を開始しています。
MOEXも2026年2月の時点で、ソラナ・リップル・トロンの3銘柄を対象とする先物の導入計画を明らかにしていました。
今回、この3銘柄にビットコインとイーサリアムを加えた5銘柄の無期限先物が正式に発表され、9月22日から適格投資家向けの取引が始まる予定となっています。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ルーブル=1.8772 円)
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Source:モスクワ取引所発表
サムネイル:AIによる生成画像
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