「サンタさん、ビットコイン価格を上げて！」ホルダーから届くクリスマスメッセージ

仮想通貨業界を生きる人々は2018年に幾度となく価格回復の夢を抱いてきました。しかしそれらの希望はことごとく打ち砕かれており、ついにクリスマス・イブを迎えてしまいました。期待されていたサービスは延期され、ビットコイン強気派のトーマス・リー氏も価格予想を語らなくなってしまった今、一部の投資家たちは"今年最後のお願い事"を「サンタさん」に向けて発信しています。

「本物のビットコイン」はどれなのか教えてください

ー　親愛なるサンタクロース
クリスマスにどのコインを買えばいいのか、どれが「本物のビットコイン」なのかをどうか私たちに教えてください。

ビットコイン（BTC）は2016年の時点では一つしかありませんでしたが、2017年には突然「ビットコインキャッシュ（BCH）」と呼ばれる仮想通貨が誕生し人々に大きな混乱を与えました。そして今ではさらに悪いことに、Bitcoin、BitcoinCash、BitcoinSVと呼ばれる「3つのビットコイン」が存在します。

Roger Ver（ロジャー・バー）氏は『ビットコインキャッシュが本物のビットコインである』といいますが、Calvin Ayre（カルヴィン・エアー）氏は『ビットコインSVが本物のビットコインである』といい、市場では『ビットコインが本物のビットコインである』といわれています。専門知識を有していない一般の人々は新しい「ビットコイン」が誕生するたびに混乱しています。

ビットコインETFを承認してください

ー　親愛なるサンタクロース
ビットコインETFを承認してください。

ビットコインETFの承認は非常に多くの人々が求めているイベントの一つです。仮想通貨業界では、アメリカでビットコインETHが承認された場合、ほぼ間違いなく価格が上昇すると考えられています。

また、ビットコインETFが承認されることによって、これまでビットコインへの投資を避けてきたブーマー世代(*1)の人々もビットコインに投資することができるようになると考えられています。「ビットコインETFの承認」は、今の仮想通貨市場で特に求められているお願い事の一つです。
(*1)ブーマー世代：1946年から1964年頃までに生まれた世代。第二次世界大戦終結後からケネディ政権の時代に生まれた世代。

ビットコイン価格を「過去最高」にしてください

ー　親愛なるサンタクロース
私はビットコイン価格の下落で友達を失いました。友達がいない人生は悲しすぎるので、ビットコインの価格回復を後押ししてください。機関投資家たちがビットコインを過去最高値に引き上げてくれるので、少しだけ押し上げてくれるだけで大丈夫です。

以前は「ビットコインを購入すべきか？」という質問に対して多くの人々が「YES」と答えていました。John McAfee（ジョン・マカフィー）はビットコインが100万ドル（1億円）に達すると語り、その他多くの仮想通貨投資家も220万円をはるかに上回るほどの価格予想を語ってきました。

しかし、昨年末には無理をしてビットコインを購入する人が急激に増加しました。中にはクレジットカードを使用してビットコインを購入したという人まで存在します。そのような人々が大きな損益を被ったことなどの影響もあり「ビットコイン＝詐欺」といった認識も増えています。

以前ビットコインの話題で盛り上がっていた一部の人々は今や「詐欺師」扱いされており、友達や家族を失っているようです。一度ビットコイン価格が回復して下向きの相場が横ばいになれば、機関投資家の人々が参入すると考えられるため、人々はビットコイン価格があと少しだけ回復することを望んでいます。

過剰な規制を止めてください

ー　親愛なるサンタクロース
世界的に影響力を持つ一部の人たちは仮想通貨を過剰に規制しようとする傾向があります。必要以上の仮想通貨規制を止めてください。

2018年は仮想通貨規制が世界中で進んだ年でもあります。適切な規制が定められることによって、詐欺行為などの問題が解決し、仮想通貨市場が成熟に向かうきっかけになるとも考えられますが、世界的に影響力を持つ一部の人々は仮想通貨の採用を必要以上に拒んでおり、非常に厳しい規制を定めてそれらを排除しようとする動きを見せています。

仮想通貨取引を行う際に必要となる「本人確認プロセス」に関しては未だに意見が分かれています。本人確認がなくなれば、誰でも簡単にビットコインを購入することができるようになりますが、問題が発生した際に犯罪者を特定することが難しくなります。

「仮想通貨はマネーロンダリングに使用されている」といった指摘も頻繁に取り上げられていますが、実際には「"現金"の方がはるかに犯罪行為に利用されている」といったことも報告されているため、仮想通貨だけを厳しく規制する根拠などについても議論が行われています。犯罪行為を行っていない人々は、厳しすぎる仮想通貨規制を望んでいません。

世界中の子供たちに夢と希望を与え続けているサンタさんならきっと仮想通貨投資家の夢も叶えてくれるはずだと人々は確信しています。もしサンタさんがこれらの願い事を叶えて、2019年に再び仮想通貨市場を大きく成長させるのであれば、ビットコインコミュニティの人々は偉大なるサンタクロースに感謝するでしょう。

クリスマスプレゼントには、ご自身や大切な方が保有する仮想通貨の価格高騰をお願いしてみてはいかがでしょうか。
それでは良いクリスマスをお過ごしください。