ロシア民間商業銀行:ブロックチェーン活用した「公共料金決済システム」を開発

by BITTIMES

ロシア最大の民間商業銀行の1つであるAlfa Bank(アルファバンク)は、クラウドベースのソリューションを開発している「Kvartplata」と協力して、公共料金の支払いをより迅速に処理し、透明性を確保するためのブロックチェーンプラットフォームを構築しています。

こちらから読む:ロシア最大級の金融機関で活用される「ブロックチェーン技術」とは

公共料金支払いに「スピードと透明性」を

Alfa Bank(アルファバンク)とKvartplataが開発している「公共料金支払いのためのブロックチェーンプラットフォーム」は、公益事業部門の透明性を高め、未払い請求書を削減することを目的として構築されています。

このプラットフォームが稼働することによって、低所得世帯に補助金を提供するロシアの社会保障機関は公共料金の請求書情報に即座にアクセスすることができるようになります。また、支払いはリアルタイムで処理されるため、従来の方法よりもはるかに早く支払いを完了し、遅延をなくすことができると説明されています。

新しいブロックチェーンプラットフォームでは、すべての取引が異なるサービスプロバイダ間のブロックチェーンで行われるため、ユーザーは公共料金の支払いや支払いに関する信頼性の高い情報にリアルタイムでアクセスすることができるようになります。

その他金融機関も容易に参加可能

Alfa Bankは、このシステムを「地元の決済プロバイダー」や「公共料金決済サービスプロバイダー」でも使用できるようにすることを予定しており、それらの金融機関がこのシステムに参加することを歓迎しています。

Alfa Bankは2018年3月に「R3のブロックチェーンコンソーシアム」に参加しており、ブロックチェーンベースの本人確認(KYC)ソリューションのテストにも成功しています。今回のプラットフォームもR3が提供している金融機関向けの分散型台帳技術Corda(コーダ)を用いて開発されており、開発には約6ヶ月が費やされたと報じられています。

プラットフォームの主な利点は「低コストと利便性」であると強調されており、参加する銀行は新しいソフトウェアをインストールする必要もないと説明されています。実際に使用する際には、既存のITシステムに「ブロックチェーンとデータを交換できるようにするための修正」を加える必要があるとのことです。

今回発表された新しい「公共料金決済プラットフォーム」は、ロシアの公共料金支払いシステムの改正が予定されている4月に、世帯が独立系サービスプロバイダーと契約を交わすことができるようになることによって大きく需要が高まると予想されています。

ロシアでは近年ブロックチェーン技術の活用が進められてきており、最近では日本の"センター試験"に当たる「統一国家試験」にブロックチェーン技術を活用することも明らかにされています。2019年はロシアでもより本格的にブロックチェーン技術の導入が進められることが予想されます。

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