暗号資産デリバティブ取引所「FTX」は2021年2月8日に、取引所の手数料で得られた収入の1%を慈善団体に寄付する「FTX Foundation(FTX財団)」を立ち上げたことを発表しました。FTX財団は、寄付先の決定でユーザーの意見を取り入れるために「FTXに新規上場する株式トークンをユーザーが決定できる仕組みと同じ投票システム」を導入することも予定しています。
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「寄付先を決めるユーザー投票システム」の導入も予定
FTX(エフティーエックス)は2021年2月8日に、取引所の手数料で得られた収入の1%を慈善団体に寄付する「FTX Foundation(FTX財団)」を立ち上げたことを発表しました。
同社の取引所・関連会社・従業員などは2020年初頭から慈善活動に数千万ドルの寄付を行っており、今後数年間でさらに多くの取り組みを行なっていくことを計画しているとのことですが、FTXの成長の基盤となっているユーザーの声をより広く取り入れながら寄付活動を行なっていくために「FTX Foundation(FTX財団)」が設立されたと説明されています。
具体的には仮想通貨コミュニティの人々が『FTX財団がどこに寄付を行うべきか』についての意見を述べることができるようにしたいと考えているとのことで、自作自演のアカウントで寄付先の投票が行われるのを避けるために「FTXに新規上場する株式トークンをユーザーが決定できる仕組みと同じ投票システム」を導入する予定だと説明されています。
この投票システムでは、最初に「優れた寄付先になると考えられる複数の候補」を提示した上で、「追加して欲しい選択肢」などについてはその後ユーザーからの意見を募集して新たに追加することによって、最終的な選択肢を作成すると説明されています。
FTXはこの仕組みについて『最も重要なのは、全てのユーザーが”財団が寄付する対象についての発言権を持っている”と感じれることだ』と述べており、ユーザーの意思を最優先に考えていることを強調しています。
FTX財団の資金に関しては『FTXの手数料収入の1%をFTX財団に割り当てることを約束する』と説明されており、利用者はこの資金がリアルタイムで増加するのを確認することもできるとされています。
FTXの公式サイトによると、FTX財団に割り当てられた資金は記事執筆時点で「2万ドル(約200万円)」を突破しているため、今後は大規模な資金が様々な団体などに寄付されていくことになると予想されます。