暗号資産取引所FTX:IPO前のCoinbase投資を可能にする「CBSE」提供開始

by BITTIMES

暗号資産デリバティブ取引所「FTX」は2020年12月22日に、IPO(新規株式公開)を計画している米国の大手暗号資産取引所「Coinbase(コインベース)」のIPOに関連したデリバティブ商品である「Coinbase Pre-IPO Shares(CBSE)」の取引を開始したことを発表しました。

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「Coinbase Pre-IPO Shares(CBSE)」取引開始

暗号資産取引所「FTX」のCEOであるSam Bankman-Fried氏は、米国の大手暗号資産取引所である「Coinbase(コインベース)」がIPO(新規株式公開)に向けた申請手続きを行なったことを受けて"Coinbase先物市場の立ち上げ"を計画していることを明かしていましたが、2020年12月22日にはIPO前のコインベース株に関連したデリバティブ商品である「Coinbase Pre-IPO Shares(CBSE)」の取引が正式に開始されたことが発表されました。

Coinbase Pre-IPO Shares(CBSE)は「コインベース株上場初日の証券取引所における時価総額終値と連動する先物契約」となっており、CBSEの価格はコインベースの時価総額を2,500万で割った値を示し、保有するCBSE残高はコインベース上場初日の終了時に「コインベースのトークン化された株式(フラクショナル・ストック)」と同額に換算されると伝えられています。

FTXは今月初めに大手宿泊予約プラットフォーム「Airbnb(エアビーアンドビー)」のIPOに先立って「ABNB」の取引サービスを提供していましたが、今回新たに追加された「CBSE」も「ABNB」と同様のものだと説明されており、コインベースが2022年6月1日までに上場しなかった場合にはCBSE残高は失効となり、一般評価額の80億ドル(約8,000億円)を基準として価格は32ドル(約3,200円)になると伝えられています。

なお、FTXは『トークン化された株は米国では売買できない』ということも強調しており、『トークンは知識を有していて、損失を負担することができる投資家向けの商品である』と説明しています。CBSEの取引は"5倍以下のスポット証拠金取引"も可能となっています。

CBSE価格:取引開始直後に「3倍近く」まで急騰

CBSEの価格は取引開始時点で「1CBSE=120ドル(約12,000円)」となっていたものの、取引開始直後には一時的に「1CBSE=300ドル(約30,000円)」付近まで急騰しました。しかしその後はやや下落しており記事執筆時点では「1CBSE=約230ドル(2万3,000円)」で取引されています。

2020年12月22日〜2020年12月23日 CBSE/USDの5分足チャート(画像:FTX)2020年12月22日〜2020年12月23日 CBSE/USDの5分足チャート(画像:FTX)

コインベースのIPOには大きな注目が集まっており、一部では『IPO後のコインベースの価値は280億ドル(約2兆8,000億円)になる可能性がある』といった予想も出ているため、FTXで提供が開始された「Coinbase Pre-IPO Shares(CBSE)」が今後どのような動きを見せるかにも注目が集まっています。

>>「FTX」の公式発表はこちら
>>「FTX」の公式サイトはこちら

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