仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

キルギス共和国「暗号資産取引所のライセンス制度導入」を計画


キルギス共和国の中央銀行である「キルギス共和国国立銀行(NBKR)」が、投資家保護を目的として”暗号資産取引所のライセンス制度導入”を計画していることが地元メディア「Tazabek」の報道で明らかになりました。

こちらから読む:Morgan Stanley、ビットコイン投資検討か「暗号資産」関連ニュース

「暗号資産取引所のライセンス制度導入」を計画

キルギス共和国の中央銀行である「キルギス共和国国立銀行(NBKR)」は、投資家保護を目的として”暗号資産取引所のライセンス制度導入”を計画していると伝えられています。

地元メディア「Tazabek」の報道によると、キルギス共和国国立銀行のTolkunbek Abdygulov(トルクンベク・アブディグロフ)総裁は『暗号資産交換業者に仮想通貨の売買サービスを提供するためのライセンスを付与する予定』だと語っており、その背景には『ライセンス制度を導入することによって、従来の法定通貨取引などと同じような環境で仮想通貨を取引できる環境を構築したい』という考えがあることを語っています。

キルギス共和国国立銀行の目標は『キルギス共和国市民のために、顧客のためになる状況を作り出すこと』です。私たちは取引所が信頼できるものである保証を与えるために、暗号資産交換業者に対して「暗号資産売買ライセンス」を付与する予定です。

今日あなたが「キルギス・ソム」を売って「ドル」を買ったとしても、その取引所がキルギス共和国国立銀行からライセンスを取得した取引所であれば、お金を失う危険はありません。仮想通貨に関しても、それと同じような状況を作りたいと考えています。

暗号資産取引所のライセンス制度はすでに日本タイなどといった複数の国で導入されており、ライセンスを付与する取引所などに対して本人確認手続き(KYC)などを義務付けることによって、資金洗浄などの違法行為防止対策が強化されています。

「仮想通貨投資の高いリスク」についても警告

キルギス共和国で「暗号資産取引所のライセンス制度」が導入されれば、同国でも人々がより安全に暗号資産に投資することができるようになると期待されます。

しかし、アブディグロフ総裁は”仮想通貨投資のリスク”についても警告しており『ビットコインが昨日5万ドルに達したとしても、明日には2万ドルまで下落する可能性がある。そうなればあなたが投資したお金は全て燃え尽きてしまうでしょう。これは非常にリスクの高い投資です』と注意を促しています。

キルギス政府は2020年11月に暗号資産法案の原案を提出した後に、2021年1月には「暗号資産の処理に関して」「暗号資産分野の法律に対する修正に関して」という2つの法律案を公開討論のために提示しています。アブディグロフ総裁によると、キルギス当局は2021年末までに最終的な法案をまとめる予定だとされています。

>>「Tazabek」の報道はこちら