米国の大手銀行「Citibank(シティバンク)」が、暗号資産関連のサービス提供を検討していることが「Financial Times」の報道で明らかになりました。仮想通貨関連サービスの提供は確定しているわけではないものの、トレード・カストディ・融資などといった複数のサービスが検討されていると報告されています。
需要増加受け「仮想通貨サービス提供」を検討
Citibank(シティバンク)の外国為替部門責任者であるItay Tuchman(イタリー・タックマン)氏は「Financial Times」に対して『仮想通貨関連サービスを提供するかどうかはまだ決定していないものの、クライアントからの需要が高まったことによって、シティバンクは仮想通貨関連サービスの提供を検討するようになった』と語ったと報告されています。
具体的にはトレード・カストディ・融資などのサービスが検討されているとのことですが、それほど急いで仮想通貨関連サービスを立ち上げることはないとされており、『規制当局がサポートできるものを構築できると確信したときに私たちは飛び込むことになる』と説明されています。
私たちは安全ではないこと、健全ではないことをするべきではありません。私たちは『規制当局がサポートできるものを構築できる』と確信したときに飛び込むことになるでしょう。
私はFOMO(取り残されることへの恐怖)を持っていません。私たちは『仮想通貨は今後も消えることなく続くものであり、今はまだ市場の初期段階に過ぎない』と考えています。これは宇宙開発競争ではなく、立てる旗は1つだけではありません。
シティバンクは2021年3月に公開したレポートの中で『ビットコインは主流になりつつあり、”グローバル貿易に適した通貨”になる可能性がある』と評価しており、昨年11月にはシティバンクのマネージングディレクターであるThomas Fitzpatrick氏が、機関投資家向けに公開したレポートの中で『ビットコイン価格は2021年12月までに31万8,000ドル(約3,450万円)に達する可能性がある』と語ったことなども報告されています。