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暗号資産交換所「ShapeShift」自律分散型組織(DAO)に移行|FOX無料配布も予定


暗号資産交換所「ShapeShift(シェイプシフト)」は2021年7月14日に、企業という形式でのサービス運営を終了して、FOXトークン保有者が管理する自律分散型組織(DAO)へと移行していく計画を発表しました。今回の発表では、DAOへの移行に向けて大規模なFOXトークンのエアドロップ(無料配布)を実施することも報告されています。

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ShapeShift「自律分散型組織(DAO)」に移行

ShapeShift(シェイプシフト)は2021年7月14日に、企業という形式でのサービス運営を終了して、FOXトークン保有者が管理する自律分散型組織(DAO)へと移行していく計画を発表しました。

自律分散型組織(DAO)とは「特定の管理者や主体が存在しない分散型管理された組織」のことであり、ブロックチェーン技術の活用によって実現される新しい組織の形として注目されています。DAOでは、国や経営者のような中央管理者を立てずに「コンピュータ上で構築されたルール」に基づいて組織が運営されるため、従来の会社のような階層構造を持たない組織を構築できるとして期待されています。

ShapeShiftは2014年に設立された老舗暗号資産交換所として世界中で広く知られており、現在は65名の従業員を抱えているものの、今後は会社を清算して徐々に”コミュニティ主導の自律分散型組織”へと移行し、4ヶ月〜12ヶ月後には従業員・銀行口座・CEOなどが存在しなくなると報告されています。

同社は元々ユーザー自身が自分でウォレットの秘密鍵を管理する「ノンカストディアル」と呼ばれる方式で仮想通貨取引サービスを提供していましたが、今後は「分散型金融(DeFi)」の思想に基づいてコミュニティが所有・管理する仮想通貨プラットフォームへと進化していくことになるとされています。なお、同社が利用しているコードや技術全体は今後数ヶ月以内にオープンソース化される予定だと説明されています。

ShapeShiftの最高経営責任者(CEO)であるErik Voorhees氏は以前から”中央集権的なプラットフォーム”に対する懸念を語っており、「本人確認書類などの個人情報がハッキングなどで漏洩する可能性があること」や「外部から監査する方法がないため、運営者や関係者を信用しなければならないこと」などを問題点・懸念点として挙げていましたが、DAOへの移行が完了することによって、そのような問題を解決することができると期待されています。

FOXトークンの「大規模なエアドロップ」も予定

ShapeShift(シェイプシフト)は今回の発表の中で「自律分散型組織(DAO)への移行に向けてFOXトークンの大規模なエアドロップ(無料配布)を行うこと」も発表しています。このエアドロップは仮想通貨の歴史上最大規模のエアドロップだと報告されています。

具体的には「既存のShapeShift全ユーザー約90万アドレス」と「複数のDeFiプロジェクトの約12万アドレス」を対象として、3億4,000万FOXを無料配布すると報告されており、公式発表ではエアドロップの詳細についても詳しく説明がなされています。

エアドロップ対象者は「ShapeShift利用者・KeepKey所有者・DeFiサービス利用者」など多岐に渡りますが、実際に配布を受けるためには特定の条件を満たす必要があるため、参加を希望する方は公式発表ページを確認するようにしましょう。

なお、今回の発表では「FOXトークンのエアドロップ」に加えて、特定の条件を満たすことによってFOXトークンを獲得することができる「FOX Liquidity Mining(FOX流動性マイニング)」を日本時間2021年7月17日午前1時から3ヶ月間にわたって実施することも報告されています。

>>「ShapeShift」の公式発表はこちら