シンボル(Symbol/XYM)とネム(NEM/XEM)は2021年11月12日に、Symbolのハードフォーク「Cyprus(キプロス)」の実装が完了したことを報告しました。また、ここ最近では「Symbol Wallet」のアップデート・再インストールを行う際に『ウォレット復元用の”ニーモニック”を記録していなかった』といったケースが多数報告されているため、ウォレットを利用している方は注意が必要です。
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Symbolハードフォーク「Cyprus」を完了
シンボル(Symbol/XYM)とネム(NEM/XEM)の公式Twitterアカウントである「Symbol & NEM(@NEMofficial)」は2021年11月12日に、Symbolのハードフォーク「Cyprus(キプロス)」の実装が完了したことを報告しました。
今回のハードフォーク成功によって、これまでTrustとNxLエンティティに管理されていたSymbolの資金が全てバーン(焼却処分)され、新たに発行される資金が「Valkyrie社の4人の連帯保証人」と「Symbolの3人のコア開発者」が共同で運営するマルチシグアカウントで管理されることになります。
Valkyrie(ヴァルキリー)は5億ドル以上の運用資産残高を持つ米国の投資会社であり、今回のハードフォーク成功に伴い、NEMとSymbolのアセットマネージャーとして参加することに加えて、「米国の仮想通貨規制の波を乗り越えるための支援、欧米でカストディアンや取引所での採用を拡大するための支援、流動性提供・会計・監査・コンプライアンス管理」なども行うことになると報告されています。
ウォレットのアップデート・再インストール時は要注意
今回のハードフォークに伴い、Symbolコミュニティからは『Symbolの公式ウォレット”Symbol Wallet”のデスクトップ版・スマホアプリ版が正しく起動しない』といった声が多数報告されており、最新版ウォレットへのアップデート・再インストールを行っている方も増えているようですが、ウォレットをアンインストールする場合などにはウォレット復元用の”ニーモニック(複数の英単語)”を正しく保管していることをしっかりと確認する必要があります。
自分のウォレットのニーモニックを記録・保管していない状態で既存のウォレットを削除してしまった場合には、ウォレットを復元することができなくなり、Symbol Walletで保管・管理していたXYMにアクセスできなくなってしまう可能性があるため、十分注意するようにしましょう。
なお、スマホアプリでニーモニックを確認する場合は「アプリ起動後の画面右上の歯車マークをタップ⇨バックアップをタップ⇨ニーモニックでバックアップをタップ」という手順で操作することによって、自分のウォレットのニーモニックを確認することが可能です(ニーモニックが他人に知られてしまった場合は資産を盗まれる可能性があるため、絶対に誰にも見せないようにしましょう)。
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2021年11月12日|シンボル(Symbol/XYM)の価格
シンボル(Symbol/XYM)の価格は先月末に46円付近まで回復したものの、その後は横ばいの状態が続いており、2021年11月12日時点では「1XYM=42.75円」で取引されています。