![](https://bittimes.net/wp-content/uploads/2021/11/NEM-XEM-Symbol-XYM-Hardfork-Harlock-Cyprus.jpg)
NEM&Symbol:新体制構築などに向けたハードフォーク「Harlock・Cyprus」を発表
ネム(NEM/XEM)とシンボル(Symbol/XYM)は2021年11月5日に「Harlock(ハーロック)」と「Cyprus(キプロス)」と呼ばれるハードフォークを実施する計画を発表しました。このハードフォークが完了した場合には、これまで管理されていたNEMやSymbolのコア資金が全てバーン(焼却)された後に、新たに発行される資金がマルチシグアカウントで管理されることになる他、「Symbolシンジケート・リンガフランカ・不死鳥財団」という3つの組織による新体制が構築されることになると報告されています。
こちらから読む:Bakkt、イーサリアム(ETH)取扱いへ「暗号資産」関連ニュース
NEM・Symbolのハードフォーク実施を発表
ネム(NEM/XEM)とシンボル(Symbol/XYM)は2021年11月5日に「Harlock(ハーロック)」と「Cyprus(キプロス)」と呼ばれるハードフォークを実施する計画を発表しました。Harlockのハードフォークによって、ノードは「NEMをSymbol専用サブチェーンとして統合すること」についての支持を表明することができるようになると説明されています。
Today, we're announcing the Harlock hardfork for #NEM - allowing nodes to explicitly signal their support for #NEM to be a subChain of #Symbol. pic.twitter.com/JFcqY422Y1
— Symbol & NEM (@NEMofficial) November 5, 2021
本日、私たちはNEMのハードフォーク「Harlock」を発表します。これによってノードはNEMがSymbolのサブチェーンになることに対する支持を表明できるようになります。
Today, we're announcing the Cyprus hardfork for #Symbol - allowing nodes to explicitly signal their support for the new project direction announced in July. pic.twitter.com/OvvMshWLpy
— Symbol & NEM (@NEMofficial) November 5, 2021
本日、私たちはSymbolのハードフォーク「Cyprus」を発表します。これによって、7月に発表された新しいプロジェクトの方向性への支持をノードが明示的に表明できるようになります。
NEMのハーロック・ハードフォークについて
NEMのハードフォーク「Harlock(ハーロック)」は『NEMをSymbol専用サブチェーンとして統合することへの支持をユーザーが明示的に表明できるようにすること』を目的としているとのことで、ユーザーは自身のNEMのノードを新しいバージョン「v0.6.98」にアップデートするだけで簡単に支持を表明することができると報告されています。
ハーロック・ハードフォークの期間は14日間で、ブロック高3,464,800(2021年11月18日〜19日頃)で実行されると報告されています。なお、このハードフォークは3分の2以上の支持が得られた場合に実施されることになると報告されています。
Symbolのキプロス・ハードフォークについて
Symbolのハードフォーク「Cyprus(キプロス)」は『Symbolの当初の立ち上げ時のコマンドとは大きく異なる、この新しいヴィジョンと分散型の未来への同意、そしてコアチームへのシグナルを意図している』と説明されており、ユーザーは自身のSymbolのノードを新しいバージョン「v1.0.3.0」にアップデートするだけで簡単に支持を表明することができると報告されています。
キプロス・ハードフォークの期間は7日間で、ブロック高689,761(2021年11月11日〜12日頃)で実行されると報告されています。
ハードフォーク成功後の資金管理などについて
ハードフォークが成功した場合には、これまで管理されていたNEMやSymbolのコア資金が全てバーン(焼却)され、新たに発行される資金がマルチシグアカウントで管理されることになるとのことで、このマルチシグアカウントには「Valkyrie社の4人の連帯保証人」と「Symbolの3人のコア開発者」が参加すると報告されています。
Valkyrie(ヴァルキリー)は5億ドル以上の運用資産残高を持つ米国の投資会社であり、最近では「米国で2例目のビットコインETFをローンチしたこと」なども大々的に報じられています。
ハードフォークが成功した場合は、Valkyrie社がNEMとSymbolのアセットマネージャーとして参加することになるとのことで、その役割の一環として「米国の仮想通貨規制の波を乗り越えるための支援、欧米でカストディアンや取引所での採用を拡大するための支援、流動性提供・会計・監査・コンプライアンス管理」なども行うことになるとも説明されています。
こちらの記事も合わせてどうぞ
ハードフォーク完了後の新体制について
また、ハーロックとキプロスのハードフォークが無事に完了した場合は「Symbolシンジケート・リンガフランカ・不死鳥財団」という3つの組織による新体制が構築されることになるとも報告されており、各組織については以下のように説明されています。
The Symbol Syndicate(シンボル・シンジケート)
Symbol、サブチェーン、およびその関連技術の研究開発を目的とした"501c3"(内国歳入庁から税法上の認証を得て、非営利法人として寄付行為に対する税制上の優遇措置が認められている団体)を米国デラウェア州で設立する予定。弁護士には、Stellarなどの他のチェーンと協力してきた大手非営利団体「Adler & Colvin」を、税理士には北米での規制の形成に貢献してきた2つの大手デジタルアセット事務所である「Cohen & Company」と「Armanino」を選出。The Symbol Syndicateが"501c3"の資格を取得すれば、米国を拠点とする数少ない暗号通貨NGOの一つとなる。
Lingua Franca(リンガフランカ)
バミューダに拠点を置く事業体を立ち上げ、暗号通貨取引所、マーケットメーカー、流動性プロバイダーとの連携に注力する予定。この事業体はクアドラティック・ファンディング・プラットフォームとマッチングプールの運営にも責任を持つ。クアドラティック・ファンディングは新しいタイプの民主的資金調達モデルで、イーサリアムのエコシステム全体で大きな成功を収めており、私たちはこれをSymbolとNEMにも導入して、コミュニティ主導の資金調達を行うことを強く望んでいる。
The Fuschicho Foundation(不死鳥財団)
Symbolシンジケートと並んでスイスに不死鳥財団を設立する予定。この財団は他のプロトコルの財団と同じような形で運営することを目的としており、当初はNEMとSymbol両方のジェネシスブロック資金の保管と、あらゆる投票ノードやテストネットのインフラの運営を行う。最終的には、NEMとSymbolのエコシステム以外から、外部の視点や専門的な知識を提供してくれる人を理事として迎えたいと考えている。
なお「Harlock(ハーロック)」や「Cyprus(キプロス)」の詳細などは以下のリンク先ページで確認することができます。
>>「ハードフォークの詳細」はこちら
![](https://bittimes.net/wp-content/uploads/2021/11/NEM-XEM-Symbol-XYM-Hardfork-Harlock-Cyprus.jpg)
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
関連のある仮想通貨ニュース
![中東クウェート規制当局「仮想通貨の全面禁止」を発表|取引・決済・マイニングなど](https://bittimes.net/wp-content/uploads/2023/07/Kuwait-Flag-728x410.jpg)
中東クウェート規制当局「仮想通貨の全面禁止」を発表|取引・決済・マイニングなど
![ブロックチェーンで結婚証明書を管理|2018年の発行件数「950件以上」に:ネバダ州](https://bittimes.net/wp-content/uploads/2019/01/marriage-01-728x410.jpg)
ブロックチェーンで結婚証明書を管理|2018年の発行件数「950件以上」に:ネバダ州
![Xtheta「仮想通貨投資に関するアンケート調査」を実施|ギフト券が当たるチャンスも](https://bittimes.net/wp-content/uploads/2020/11/Xtheta-Cryptocurrency-Questionnaire-728x410.jpg)
Xtheta「仮想通貨投資に関するアンケート調査」を実施|ギフト券が当たるチャンスも
![Land Rover・BMW・IKEAなど顧客にもつマーケティング企業がブロックチェーン技術導入](https://bittimes.net/wp-content/uploads/2018/11/scoota-01-728x410.jpg)
Land Rover・BMW・IKEAなど顧客にもつマーケティング企業がブロックチェーン技術導入
![SBI e-Sports:Apex Legends部門の選手年棒も「暗号資産XRP」で支給へ](https://bittimes.net/wp-content/uploads/2020/11/SBIeSports-Game-XRP-728x410.jpg)
SBI e-Sports:Apex Legends部門の選手年棒も「暗号資産XRP」で支給へ
![音楽イベントでNEM技術活用へ「世界初の楽曲プレゼント企画」開催:DJ Takamasa Owaki](https://bittimes.net/wp-content/uploads/2020/07/NEM-Music-Event-DJ-728x410.jpg)
音楽イベントでNEM技術活用へ「世界初の楽曲プレゼント企画」開催:DJ Takamasa Owaki
注目度の高い仮想通貨ニュース
仮想通貨ニュース | 新着記事一覧
仮想通貨まとめ一覧
![仮想通貨を保有するだけで増える「ステーキング対応のおすすめ取引所」税金に関する注意点も](https://bittimes.net/wp-content/uploads/2024/06/Crypto-Bitcoin-BTC-UP-728x410.jpg)
仮想通貨を保有するだけで増える「ステーキング対応のおすすめ取引所」税金に関する注意点も
![【年利最大9%】ソラナ(SOL)をステーキングで増やす方法|画像付きで解説](https://bittimes.net/wp-content/uploads/2024/06/Solana-SOL-Coins-Overflowing-Staking-728x410.jpg)
【年利最大9%】ソラナ(SOL)をステーキングで増やす方法|画像付きで解説
![【年利40%以上】フレア(Flare/FLR)をラップ&デリゲートで増やす方法|画像付きで解説](https://bittimes.net/wp-content/uploads/2024/06/Flare-FLR-Wrap-Delegate-01-728x410.jpg)
【年利40%以上】フレア(Flare/FLR)をラップ&デリゲートで増やす方法|画像付きで解説
![シバイヌDEX「ShibaSwap」の使い方|流動性提供の方法などをまとめた解説動画公開](https://bittimes.net/wp-content/uploads/2024/06/ShibaInu-SHIB-ShibaSwap-BONE-728x410.jpg)
シバイヌDEX「ShibaSwap」の使い方|流動性提供の方法などをまとめた解説動画公開
![各種仮想通貨を「Shibarium基盤BONE」に簡単交換|ガス代補充機能の使い方を解説](https://bittimes.net/wp-content/uploads/2024/06/ShibaInu-SHIB-Shibarium-BONE-Gas-728x410.jpg)
各種仮想通貨を「Shibarium基盤BONE」に簡単交換|ガス代補充機能の使い方を解説
![NFTマーケットプレイス「Magic Eden」とは?機能や使い方などを解説](https://bittimes.net/wp-content/uploads/2024/05/Magic-Eden-TOP-450-728x410.jpg)