ゲーム開発大手「Ubisoft(ユービーアイソフト)」は2021年12月7日に、ゲーム内でNFTアイテムを獲得・売買することができる『Ubisoft Quartz』と呼ばれるプラットフォームのベータ版をリリースすることを発表しました。最初は同社のオンラインシューティングゲーム「Ghost Recon Breakpoint(ゴーストリコン ブレイクポイント)」のPC版で「Digit」と呼ばれるゲーム内NFTが発行されることになっており、ブロックチェーンは環境にも優しい「テゾス(Tezos/XTZ)」が活用されていると報告されています。
「Ubisoft Quartz」ベータ版公開へ
Ubisoft(ユービーアイソフト)は2021年12月7日に、ゲーム内でNFTアイテムを獲得・売買することができる『Ubisoft Quartz』と呼ばれるプラットフォームのベータ版をリリースすることを発表しました。
「Ubisoft Quartz」はゲーム内アイテムを”NFT”として発行することによって、プレイヤーがゲームで価値のあるアイテムを獲得したり、獲得したNFTアイテムを他のプレイヤーと売買したりすることができるしたプラットフォームであり、最初はフランス・アメリカ・カナダ・オーストラリア・ベルギー・ブラジル・ドイツ・イタリア・スペインなどの一部地域向けにβ版サービスとして提供されると報告されています(日本では利用不可)。
ゴーストリコン ブレイクポイントの「Digit」を発行
今回の発表では、同社が開発したオンラインシューティングゲーム「Ghost Recon Breakpoint(ゴーストリコン ブレイクポイント)」のWindows PC版で「Digit」と呼ばれるNFTが発行されることも報告されています。「Digit」の特徴としては以下の3点が挙げられています。
- 全てのDigitには「シリアルナンバー」がつけられている。シリアルナンバーは収集アイテムとゲーム内アイテムに表示される。
- 全てのDigitには「過去〜現在の所有者のプレイヤー名」が紐づけられている。つまり、プレイヤーの名声が何年もの間語り継がれることになる。
- 各Digitは「一定数のアイテムで構成されたエディションの一部」としてリリースされる。
また「Digit」は好きな時に好きな価格で他のプレイヤーに販売することもできるとのことで、新しいアイテムを他のプレイヤーから直接購入することもできると説明されています。なお、取引は「Ubisoft Quartz」のウェブサイトではなく、認可されたサードパーティ製のプラットフォームである「rarible.com」または「objkt.com」で行われると説明されています。
ブロックチェーンは「テゾス(Tezos/XTZ)」を採用
Ubisoft Quartzのリリースに伴い最初に発行されるUbisoft初のNFT「Digit」は、日本の暗号資産取引所にも上場している「テゾス(Tezos/XTZ)」のブロックチェーン技術を用いて発行されると報告されています。
テゾス(Tezos/XTZ)を採用した理由としては「エネルギー効率高く、環境にやさしいこと」が挙げられており、『テゾスが採用しているプルーフ・オブ・ステーク(PoS)は、ビットコインで使用されているプルーフ・オブ・ワーク(PoW)と比較してエネルギー効率が高く、複雑な計算作業に頼らないコンセンサスメカニズムで動作するため、極端にエネルギーを消費することがない』と説明されています。
なお「Ubisoft Quartz」のベータ版は日本時間2021年12月10日午前3時にリリースされるとのことで、2021年12月10日・13日・16日の午前3時に3つの新エディションをリリース、最初のDigitは無料配布されると報告されています。
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2021年12月8日|テゾス(Tezos/XTZ)の価格
テゾス(Tezos/XTZ)の価格は今月6日に437円付近まで下落していたものの、今回の発表を受けて価格は大幅に回復しており、2021年12月8日時点では「1XTZ=628.25円」で取引されています。