メキシコ政府は2021年12月30日のツイートで「メキシコ中央銀行が2024年までに中央銀行デジタル通貨(CBDC)を発行する予定であること」を明らかにしました。メキシコ政府は今回のツイートで『これらの新しい技術と最先端の決済インフラは、メキシコの金融包摂を推進するために特に重要なものであると考えている』とコメントしています。
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CBDCは「メキシコの金融包摂推進で特に重要」とコメント
メキシコ政府は2021年12月30日のツイートで「メキシコ中央銀行が2024年までに中央銀行デジタル通貨(CBDC)を発行する予定であること」を明らかにしました。メキシコ政府は今回のツイートで『これらの新しい技術と最先端の決済インフラは、メキシコの金融包摂を推進するために特に重要なものであると考えている』とコメントしています。
メキシコ中央銀行は『2024年までに独自のデジタル通貨を流通させる』と報告しています。これらの新しいテクノロジーと最先端の決済インフラは、同国の金融包摂を推進するための貴重な選択肢の中で最も重要であると考えています。
メキシコでは「エルサルバドルで仮想通貨ビットコイン(BTC)が法定通貨として認められたこと」を受けて一部のBTC支持派議員から『暗号資産の法的枠組みを提案・推進する』という声が出ていましたが、メキシコのオブラドール大統領は今年10月に『エルサルバドルのように仮想通貨を法定通貨にすることはない』とコメントし、「メキシコ政府は金融管理の正統性を維持しなければならないため、仮想通貨の位置付けを変えることはない」ということを説明していました。
ビットコインやその他の仮想通貨が普及・成長していくにつれて、一部政治家の間でも『これらの新たな資産を国の法定通貨として認めるべき』という意見が見られはじめていますが、先月30日の「Bloomberg」の報道ではインドネシア中央銀行のジュダ・アグン副総裁が『CBDCは仮想通貨に対抗するためのツールになる』と語ったことなども報告されています。
仮想通貨も中央銀行デジタル通貨も送金速度やコストなどの面で利点を有していますが、この2つは「中央集権的か非中央集権的か」という点で大きな違いがあるため、思想の違いなどでもそのどちらを支持するかで意見が分かれています。
現在は日本を含めた様々な国で「中央銀行デジタル通貨(CBDC)の導入に向けたテスト」が実施されているため、2022年はそのようなCBDC関連の取り組みがさらに本格化し、業界での議論も活発化していくことになると予想されます。