ビットコイン(BTC)を大量に購入し続けていることで知られるNADAQ上場企業「Microstrategy(マイクロストラテジー)」のCEOであるMichael Saylor氏は2022年4月23日に、一部で囁かれている『Microstrategyはビットコインは密かに売却している』という噂について『BTC企業戦略に重要な変更を加える場合には、SECへの提出書類で情報開示する』と説明を行いました。
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『BTC戦略変更時には公的文書で情報開示する』と説明
Microstrategy(マイクロストラテジー)のCEOであるMichael Saylor氏は2022年4月23日に、一部で囁かれている『Microstrategyはビットコインは密かに売却している』という噂ついて説明するツイートを投稿しました。
同社はビットコインを大量に購入し続けていることでも知られており、今月5日には『4,167BTCの追加購入によってBTC保有量が合計約129,218BTCになった』と報告、Michael Saylor氏も以前から『ビットコインを売却する予定はない』との発言を繰り返していました。
しかし、先週は「一部のTwitterアカウント」や「Mediumの記事」で『Microstrategyは保有するビットコインは密かに売却している』という内容の文章が公開されたため、仮想通貨業界ではこれらの投稿・記事が注目を集めていました。
投稿・記事の内容は『Microstrategyのメインアドレスと見られるウォレットの取引履歴を追跡した結果、同社がBTCを売却するためにCoinbaseやOKExのウォレットにBTCを送金したことが判明した』といった内容となっており、『BTC購入を報告するのであれば、BTC売却も報告すべきだ』と主張されていました。
このツイートは「3,000以上のいいね」「1,000件以上のリツイート」を記録するなど大きな注目を集めていましたが、Michael Saylor氏はこれについて2022年4月23日のツイートで『Microstrategyがビットコインの購入・保有などの企業戦略に重要な変更を加える場合には、米国証券取引委員会(SEC)への提出書類を通じてそのことを株主に開示する。この提出書類は誰でも見ることができる』と説明しています。
誰がこれを知る必要があるのかは分かりませんが、Microstrategyがビットコインの取得・保有などの企業戦略に重要な変更を加えた場合、我々は誰でも見ることができるSECへの提出書類を通じて株主にそれを開示します。
Michael Saylor氏の説明後も『MicrostrategyがBTCを売却している』という噂を信じている人は存在しているものの、この件に関しては別の仮想通貨メディアの調査で『取引履歴を詳しくより確認した結果、最初のBTC購入時期・購入数量がMicrostrategyの報告と一致していない』と報告されており、『このアドレスは実際には暗号資産取引所によって所有されているものである可能性が高い』との報告も行われています。
なお、Michael Saylor氏は今年1月のインタビューで『マイクロストラテジーの戦略はビットコインを購入して保有し続けることであり、売ることではない』と説明しており、昨年12月には『ビットコイン価格は最終的に600万ドル(約7億7,000万円)になる』との予想も語っています。
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