暗号資産取引所「BINANCE(バイナンス)」は2022年5月13日に、価格暴落などを受けて一時的に停止していた「LUNA/BUSD」「UST/BUSD」の現物取引サービスを再開しました。記事執筆時点でもLUNA・USTの取引は可能となっているものの、BINANCEのCEOは『取引が開始されたからといってコインを購入しないで。自分で調べて細心の注意を払うように』と注意喚起を行なっています。
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BINANCE「LUNA・USTの現物取引・入出金」を再開
BINANCE(バイナンス)は2022年5月13日に、価格暴落などを受けて一時的に停止していた「LUNA/BUSD」「UST/BUSD」の現物取引サービスを再開することを発表しました。
実際の取引再開は13日の発表時に報告されていた時刻よりもやや遅れたものの、記事執筆時点では既に「LUNA/BUSD」「UST/BUSD」の現物取引が可能となっており、「LUNA・USTの入出金」も行うことができると報告されています。
BINANCEは、2022年5月13日午後2時(UTC)に以下の取引ペアの現物取引を再開します。
?LUNA/BUSD
?UST/BUSDまた、LUNAとUSTの入出金も同時に開始されます。取引前に必ずLUNAとUSTのファンダメンタルズをご自身で調査してください。
CEOは「細心の注意を払うように」と注意喚起
BINANCEのCEOであるChangpeng Zhao(ジャオ・チャンポン)氏は2022年5月14日のツイートで『入金・出金・取引が再開された。取引は既存の保有者にとって重要である』と報告していますが、それと同時に『取引が再開されたからといってコインを購入しないでください』とも語っており、『自分で調べて細心の注意を払うように』と注意喚起を行なっています。
2時間の会議でした。少なくとも進展はあります。LUNAブロックチェーンは再開され、もうミントは行われません。そして入金・出金・取引も再開されました。取引は既存の保有者に通って重要です。
取引が開始されたからといってコインを購入しないでください。自分で調べてください!細心の注意を払ってください!
LUNA・USTの現物取引サービスはその他の大手取引所や仮想通貨交換サービスなどでも提供され続けていますが、取引所間の売買価格には大きな差が生じていたため、直近ではそのような価格差を利用した「アービトラージ」と呼ばれる取引手法で利益を狙う動きが見られていたことも報告されています。
記事執筆時点でもLUNA・USTの取引は可能となっていますが、仮想通貨の価格情報を発信している大手サイトに記載されているLUNA・USTの価格も非常に不安定となっており、LUNA・USTの送金に長い時間がかかってしまうリスクなどもあるため、LUNA・USTの取引には細心の注意が必要です。
なお、本日14日にはTerraエコシステムを復興させるための提案である「Terraエコシステム復興計画」なども公開されています。