株式会社スタートトゥデイの代表取締役である前澤友作氏は2022年5月30日に、Twitterのフォロワーに対して「Web3.0(分散型ウェブ)を基軸とした分散型自律組織(DAO)の立ち上げ」について呼びかけを行いました。前澤氏は「参加希望者に少額出資を募って、スマホでできる簡単な作業を依頼し、発生した利益を皆で山分けする」といった仕組みを提案しています。
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Twitterフォロワーに「分散型自律組織の設立」を提案
株式会社スタートトゥデイの代表取締役である前澤友作氏は2022年5月30日に、Twitterのフォロワーに対して「Web3.0(分散型ウェブ)を基軸とした分散型自律組織(DAO)の立ち上げ」について呼びかけを行いました。
分散型自律組織(DAO)とは、中央管理者が存在しない形で参加メンバーやアルゴリズムによって運営管理が行われる”自律的に機能する分散型の組織”のことであり、ブロックチェーン・仮想通貨業界でも様々なDAOが誕生してきています。
前澤氏は「参加希望者に1万円などの少額出資を募って、スマホでできる簡単な作業を依頼し、発生した利益を皆で山分けする」といった仕組みを提案しており、『株式会社ではできなかったことがDAOではできるかもしれない。みんなで一丸となり、みんなでアイデア出し合い、みんなで儲けて、みんなで分け合うイメージです』と説明しています。
今回のツイートは記事執筆時点で「18万いいね、5万リツイート、3,200コメント」を記録しており、Twitter上ではコミュニティ間で様々な意見が出されています。
「個人が複数のDAOに参加する時代の到来」も予想
前澤氏は今回のツイートに続ける形で『分かりやすいように”会社”と表現したが、正確に言えば”みんなでDAOを作りませんか?”ということになる』と説明しており、『今後は新しい組織形態のDAOが株式会社のように拡がり、1人の人が複数のDAOに参加するようになると思う。雇い雇われのザ・資本主義はもう古くなる』との考えも語っています。
同氏が考えるDAOの具体的な取り組みについては「仮に参加者100万人が集まって何かの新商品を作り、それをTwitter上で宣伝したとすれば、参加者の平均フォロワー数が50人だったとしても、100万人×50人で一気に5,000万人に知ってもらうことができる」といった例が挙げられており、『集まったみんなで新しい価値を作っていくことに醍醐味があると思う。100万人いたらほんとに世の中動かせるから。ワクワクしない?』とも語られています。
分散型自律組織(DAO)は既に国内外で多数立ち上げられており、世界的にも注目が集まっていますが、今回前澤氏がDAO設立についてツイートしたことによって、今後は日本国内でもDAO関連の取り組みが活発化する可能性があると期待されています。
なお、前澤氏は今月27日にWeb3.0(分散型ウェブ)やメタバース(仮想空間)関連の企業やプロジェクトに投資を行う100億円規模の投資ファンド『MZ Web3ファンド』を立ち上げたことも発表しており、同ファンドの公式サイトではWeb3やメタバースについて”わからない人たち”も巻き込んでいくことが強調されていました。
今回のDAO設立計画については現在もTwitter上で様々な意見が交わされているため、今後の動向にも注目です。