日本発ゲーム特化型ブロックチェーン「Oasys」約25億円の資金調達を完了
日本発のゲーム特化型ブロックチェーンプロジェクト「Oasys(オアシス)」は2022年7月6日に、米VCの「Republic Capital」をリードに約25億円の資金調達を完了したことを発表しました。また、7月5日には「株式会社bitFlyer Blockchain」がOasysに初期バリデータとして参加したことも報告されています。
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ゲーム特化BC「Oasys」約25億円の資金調達を完了
日本発のゲーム特化型ブロックチェーンプロジェクト「Oasys(オアシス)」は2022年7月6日に、米VCの「Republic Capital」をリードに約25億円の資金調達を完了したことを発表しました。
Oasys(オアシス)は、より快適なブロックチェーンゲームのユーザー体験を提供することを目的として2022年2月に発足した日本発のブロックチェーンプロジェクトであり、ブロックチェーンの運用主体となる初期バリデータには「バンダイナムコ研究所・セガ・Ubisoft・Netmarble」などの国内外大手ゲーム会社も参加、合意形成アルゴリズムは環境にも優しいプルーフ・オブ・ステーク(PoS)を採用しています。
Oasysのブロックチェーンは、合計約27,000ETHを売り上げた世界的に人気のブロックチェーンゲーム『My Crypto Heroes』や『Brave Frontier Heroes』の開発主体である「doublejump.tokyo」が主に開発を手掛けており、現状の課題解決にフォーカスした独自のブロックチェーン構造によって、ゲーム会社やIPホルダーなどの事業者が安心して事業に参入できる基盤や、ユーザーにとってより快適なゲームプレイ体験を提供することが可能となっています。
現在のブロックチェーンゲームは、取引速度・ユーザー負担の手数料・セキュリティなど、事業者とユーザー双方にとって参入の障壁となる課題を抱えており、日本でブロックチェーンゲームを一層盛り上げ、日本のIPを活用した取り組みをグローバルで展開していくためには、これらの課題を解決する必要があるとされていますが、Oasysブロックチェーンによってそのような現状の課題を解決することができると期待されています。
主要取引所・海外VC・個人投資家などが参加
今回の資金調達には「ビットバンク・Crypto.com・Huobi・Gate.io・KuCoin」などの主要取引所や、「Fenbushi Capital」などの海外VC、「Netmarble」の会長であるYoungsig Kwon氏や同社CEOのGun Kim氏などの個人投資家などが参加しているとのことで、具体的には以下のような投資家から資金調達をおこなったと報告されています。
【投資家一覧】
AlphaCrypto.capital / Amber / Arriba Studio / Big Brain Holdings / bitbank, inc. / Bonfire Union Ventures / BreederDAO / Builder Capital / Celer Network / Ceras Ventures / Crypto.com Capital / Digital Entertainment Asset / FGG / Formless Capital / Fenbushi Capital / Gate Ventures / GREE, Inc. / Huobi Ventures / Infinity Ventures Crypto / Jump Crypto / Krust / KuCoin Ventures / Mirana Ventures / MOMENTRO / NGC Ventures / Quantstamp Inc / Republic Capital / Resolute Ventures / Spectrum / TofuNFT / Yield Guild Games
パートナーシップや組織体制の強化へ
調達された資金は「ゲーム事業者・暗号資産取引所・エコシステム系企業などとのパートナーシップ強化」や「組織体制の増強」に活用されるとのことで、『今後も国内外のパートナー企業と連携してブロックチェーンゲームのUX改善に取り組むとともに、Web3領域における日本のゲーム・IPのグローバル展開に貢献していく』と説明されています。
「Republic Capital」のパートナーであるBrian Johnson氏と、「グリー株式会社」メタバース事業本部の村田 卓優氏は、公式発表の中で次のようにコメントしています。
【Republic Capital:Brian Johnson氏】
伝統的に人気が高いゲームやIPを、Web3領域にも引き込んでいくOasysの取り組みは、ブロックチェーンゲームの未来を形作るものでこの分野をリードしていると言えます。大手企業も含めた多くのゲーム会社がブロックチェーン技術を採用するのは時間の問題で、Oasysのゲーム領域における専門性の高さには感銘を受けています。Republic Capitalは、Oasysチームと密に連携し、ビジョンの実現に向けて協力しあっていくことを楽しみにしています。
【グリー株式会社:村田 卓優氏】
グリーではこれまでソーシャルネットワーク、モバイルゲーム、メタバースとユーザコミュニティを基軸としたエンターテインメントサービスを展開して参りました。これからのエンターテインメントを加速する土壌としてブロックチェーンが台頭しつつある中で、同じ日本発のOasysの成長を確信し、この度ご一緒させていただくこととなりました。
bitFlyer Blockchainも初期バリデータに
また2022年7月5日には「株式会社bitFlyer Blockchain」がOasysに初期バリデータとして参加したことも報告されています。
bitFlyer Blockchainは公式発表の中で『Oasysの運営初期メンバーとしてOasysの安定稼働と成長に向けた重要な役割を担うとともに、ブロックチェーンゲーム市場全体の発展に寄与していく』と述べており、同社の代表取締役である加納 裕三氏と、「Oasys PTE. LTD.」のディレクターである森山 大器氏は次のようにコメントしています。
【bitFlyer Blockchain:加納 裕三氏】
ブロックチェーン業界において、ゲームはマスアダプションに向けた重要な役割を持つと考えており、ゲームに特化したOasysとの協業を通じて、ブロックチェーンゲーム業界の拡大、ひいてはブロックチェーン業界全体の発展に向けて貢献できることを楽しみにしています。
【Oasys PTE. LTD.:森山 大器氏】
日本を代表するブロックチェーン企業の1つであるbitFlyer Blockchain社と協業できることを大変光栄に思います。初期バリデータとしてbitFlyer Blockchain社にプラットフォームの安定稼働に貢献いただきつつ、長期的には本提携が特に日本市場におけるOasysのエコシステム拡大につながることを期待しております。