中国の産業情報技術省の情報産業発展センター(CCID)は17日に公式の仮想通貨の格付けを発表しました。28種類の仮想通貨が対象となったこのランキングでは、イーサリアム(ETH)が1位に輝きました。
中国の国家機関が仮想通貨をランク付け
CCIDは中国の国家機関である産業情報技術省の一部であり、地域内の技術の規制と開発、政府内の知識経済の発展を担当しています。
同機関は、独自のレーティングシステム「グローバル・パブリックチェーン・インデックス」を開発し仮想通貨の格付けを行なったと発表されていました。
評価の対象となったプロジェクトは、Ark、Bitcoin、Bitcoin Cash、BitShares、ByteCoin、Cardano、Dash、Decred、Ethereum、Ethereum Classic、Hcash、IOTA、Komodo、Lisk、Litecoin、Monero、NANO、NEM、NEO、QTUM、Ripple、Siacoin、Steem、Stellar、Stratis、Verge、Waves、Zcashなどの28種類の仮想通貨プロジェクトです。
CCIDの発表によると、ブロックチェーン技術の「開発レベルを科学的に評価する」ことを意図していると述べられており、これにより政府、企業、研究機関、技術開発者のための専門的なコンサルティングサービスの提供を支援するとされています。
格付けの結果一覧
今回の評価は国内の優秀な専門家と学者たちが参加して行われており、「技術」と「適用範囲」、「イノベーション」という3つの指標を基準に格付けがなされています。
最も高い評価を受けたのは、イーサリアム(ETH)となっており、ビットコイン(BTC)の評価は13位という低い結果となっています。
今回の評価は、一般的に『非中央集権』と言われる中央管理者が存在しない『パブリックブロックチェーン』としての評価となっています。
パブリックチェーンとプライベートチェーンの違いはこちらで解説しています
1位から15位までのランキングと評価の内容は以下の通りです。
通貨名 | 基本技術 | 適用範囲 | イノベーション | 総インデックス | 総合ランキング |
Ethereum | 80.3 | 23.7 | 25.4 | 129.4 | 1 |
Steem | 82.6 | 9.4 | 23.9 | 115.9 | 2 |
Lisk | 65.4 | 20.9 | 19.5 | 104.8 | 3 |
NEO | 69.2 | 26.6 | 7.3 | 103.0 | 4 |
Comodo | 60.3 | 12.8 | 28.5 | 101.5 | 5 |
Stellar | 70.8 | 18.1 | 11.8 | 100.7 | 6 |
Cardano | 60.3 | 13.7 | 24.3 | 98.2 | 7 |
IOTA | 65.9 | 14.9 | 17.4 | 98.2 | 7 |
Monero | 65.7 | 11.1 | 15.8 | 92.6 | 9 |
Stratis | 60.2 | 19.3 | 12.2 | 91.7 | 10 |
Qtum | 58.3 | 22.8 | 10.0 | 91.0 | 11 |
BitShares | 71.6 | 12.3 | 7.0 | 90.8 | 12 |
Bitcoin | 39.4 | 13.1 | 35.6 | 88.1 | 13 |
Verge | 66.1 | 10.9 | 11.1 | 88.1 | 13 |
Waves | 58.2 | 12.3 | 16.0 | 86.5 | 15 |
リップル(XRP)やネム(XEM)などの仮想通貨は15位以下という結果になっています。
16位〜28位は次のような順位となっています。
16.Ethereum classic
17.Ripple
18.DASH
19.Siacoin
20.Bytecoin
21.Litecoin
22.ARK
23.Zcash
24.Nano
25.Bitcoin Cash
26.Decred
27.Hcash
28.NEM
以前に米国の格付け局であるWeissRatingsが発表した内容と同様に、Steemやカルダノ・エイダコイン(ADA)などが高い評価を受けていることにも注目です。
これらの評価を基準にして今後投資するプロジェクトを検討されてみてください。
日本では取り扱っていない仮想通貨はBINANCE(バイナンス)などで購入することができます。