OpenSea:ロイヤリティ強制ツールの管理権限を「分散型組織」に移行

by BITTIMES

NFTマーケットプレイス「OpenSea(オープンシー)」は2022年12月9日に、同社が先月発表したNFT購入者からクリエイターへのロイヤリティを強制的に徴収するツール「Operator Filter」について、2023年1月2日までの期間にかけて複数の調整を行うことを発表しました。今回の発表では、Operator Filterの管理権限を複数のNFTマーケットが参加する分散型組織「Creator Ownership Research Institute(CORI)」に移行させることが報告されています。

こちらから読む:OKCoinJapan、シバイヌ取扱いへ「暗号資産」関連ニュース

ロイヤリティ強制ツールに対する批判に対処

OpenSea(オープンシー)は2022年12月9日に、同社が先月発表した「NFT購入者からクリエイターへのロイヤリティを強制的に徴収するツール」について、2023年1月2日までの期間にかけて複数の調整を行うことを発表しました。

OpenSeaでは、NFTを作成する際にクリエイターが自分のNFT作品に0%〜10%のロイヤリティを設定することができるようになっており、ロイヤリティを設定すればクリエイターはNFTが売買される度に設定したロイヤリティを得られる仕組みとなっています。

しかし、この仕組みは"OpenSea内での取引"に適用されるものであるため、「MagicEden・LooksRare・X2Y2」といった"ロイヤリティ支払いが任意とされているマーケットでNFTが売買された場合にはクリエイターに報酬が支払われない場合がある"という問題が発生していました。

このような状況を受けたOpenSeaは2022年11月6日に、ロイヤリティをオンチェーンで強制的に徴収できる「Operator Filter」と呼ばれるツールの最初のバージョンを発表、報酬支払いが任意のマーケットをブロックリストに追加することによって、同ツールを採用したNFTプロジェクトが強制的に購入者から報酬を得れる仕組みを導入していました。

このツールに対しては「ロイヤリティ設定でツール利用が絶対必要なこと・既存NFTへの報酬適用が不明確なこと・NFTの分散性が失われること」などの理由から批判の声も多く出ていたため、その後は2022年12月8日までの期間にかけて一般ユーザーからの意見募集が行われていましたが、今回の発表ではそのような批判に対処するための取り組みを実施することが報告されています。

分散型組織「CORI」にツール管理権限を移行

具体的には、「Operator Filter」の管理権限を以下のような複数のNFTプラットフォームが参加する「Creator Ownership Research Institute(CORI)」と呼ばれる組織に移して、複数署名が必要なマルチシグ管理の仕組みを採用することによって同ツールの分散性を確保することが説明されています。

  • OpenSea(オープンシー)
  • Zora(ゾラ)
  • Manifold(マニフォールド)
  • Foundation(ファンデーション)
  • SuperRare(スーパーレア)
  • Nifty Gateway(ニフティ・ゲートウェイ)

Creator Ownership Research Institute(CORI)は、クリエイター所有権ツールの改善されたメカニズムを作成し、透明性の高いガバナンスを提供することを目的とした分散型組織を構築することを目的としているとのことで、ツイート内にもリンクが記載されているようにCORIのサイトも公開されています。

また、2023年1月2日以降に作成されたNFTも「Operator Filter」を使用せずにロイヤリティを設定できるようにする、ということも報告されており、Operator Filter実装以降に同ルーツを使用せずに作成されたNFTについても、従来の報酬制度の仕組みを適用できるよう調整すると伝えられています。

OpenSeaは今回のツイートの中で『私たちの第一目標はクリエイター手数料を普遍的に尊重する方向に業界をシフトさせることだ』と述べています。

>>「OpenSea」の公式サイトはこちら

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

関連のある仮想通貨ニュース

マクドナルド・フランス「McDoNFT」発行へ|ビッグマック・フライドポテトなど4種類

マクドナルド・フランス「McDoNFT」発行へ|ビッグマック・フライドポテトなど4種類

ブロックチェーンが薬剤業界に必要「患者の安全を守るプロジェクト」

ブロックチェーンが薬剤業界に必要「患者の安全を守るプロジェクト」

Flare Networks CEO:改善提案FIP.01の目的などを説明|一部の批判的意見に対処

Flare Networks CEO:改善提案FIP.01の目的などを説明|一部の批判的意見に対処

NFTの売買・保管をより簡単に「Blockchain.com NFT」β版公開へ|事前登録受付も開始

NFTの売買・保管をより簡単に「Blockchain.com NFT」β版公開へ|事前登録受付も開始

柴犬レストランWelly「Shibarium活用した売上記録・追跡ボット」を導入

柴犬レストランWelly「Shibarium活用した売上記録・追跡ボット」を導入

Zaif取扱いのフィスココイン(FSCC)韓国4位の取引所「ProBit」上場へ

Zaif取扱いのフィスココイン(FSCC)韓国4位の取引所「ProBit」上場へ

注目度の高い仮想通貨ニュース

仮想通貨ニュース | 新着記事一覧

仮想通貨まとめ一覧

仮想通貨を保有するだけで増える「ステーキング対応のおすすめ取引所」税金に関する注意点も

仮想通貨を保有するだけで増える「ステーキング対応のおすすめ取引所」税金に関する注意点も

【年利最大9%】ソラナ(SOL)をステーキングで増やす方法|画像付きで解説

【年利最大9%】ソラナ(SOL)をステーキングで増やす方法|画像付きで解説

【年利40%以上】フレア(Flare/FLR)をラップ&デリゲートで増やす方法|画像付きで解説

【年利40%以上】フレア(Flare/FLR)をラップ&デリゲートで増やす方法|画像付きで解説

シバイヌDEX「ShibaSwap」の使い方|流動性提供の方法などをまとめた解説動画公開

シバイヌDEX「ShibaSwap」の使い方|流動性提供の方法などをまとめた解説動画公開

各種仮想通貨を「Shibarium基盤BONE」に簡単交換|ガス代補充機能の使い方を解説

各種仮想通貨を「Shibarium基盤BONE」に簡単交換|ガス代補充機能の使い方を解説

‌NFTマーケットプレイス「Magic Eden」とは?機能や使い方などを解説

‌NFTマーケットプレイス「Magic Eden」とは?機能や使い方などを解説